• 『アンダー・ザ・スキン』をちんたら読み進めつつ、『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』を読んでしまう。アーレント研究者たちの中で、百木漠はきちんと歴史学に応答しようとしているが、三浦隆宏は「この本を読んだあとに」のブックガイドを含め、ここで何が議論されているのかさえ、よく判っていないのではないかと推量される。あの「中動態」本を推す学者の大半の議論が雑なのはいったい何なのだろう。