七夕。

  • 明るくなってから眠り、昼過ぎに起きる。ヤノフスキの振る《ラインの黄金》を久しぶりに引っぱりだしてきて、聴いている。さらさらと美しい。
  • パスタを茹でて、鶏のトマト煮の残りをソースにして食べる。
  • そう云えば、Bさんはきょうが誕生日だそうで。七夕が誕生日と云うのは、ちょっと素敵な気がする。
  • きのう買ったアディダスのスニーカーを箱から出して、玄関の上がり框に腰をおろして、靴紐を取り替える。横で「しま」が、ぷらぷらする靴紐の端をぱしぱしと叩いたり、噛みついて引っ張ったりして、悪戯をする。
  • 洗濯機を廻して、ベランダに洗濯物を干してから、アルバイトへ。
  • 帰宅して、柚子と晩御飯を食べる。柚子が、食後に、よく冷えた桃を剥いてくれる。果肉を頬ばり、皿の上に残った汁を啜りながら、私が果物でいちばん好きなのは、やはり桃だろうなあと、つくづく思う。
  • 朝になるまで、コルボが最初に録音したほうの、フォーレの《レクイエム》を聴きながら、「しま」のずいぶん伸びてきた爪を切ったり(もちろん全部はいちどになかなか切らせてくれない)、ぽつぽつと日記を書いたりする。