• まだ暗いうちから起きて友人とポーラ美術館のロニ・ホーン展に。どの作品も、断ち切ることと集めて繋ぎ合わせること(ただしすっかり元通りにしてしまうのではなく)という原則によって作られている。
  • 美術館の外の遊歩道を歩きながら、聳える木々の間から空を見上げると、私の視界は網状に伸びる木々の枝と枝でびっしりと覆われていて、その向こうに、灰色の鈍い輝きが穏やかに広がっている。水の底から見ているようだと思う。ときどき山の向こうで、ドーンドーンと低い響きの音が鳴る。友人が、たぶん高速をすっ飛ばしている重いトラックの発てる音だろうという。