• 昨日の夜は、3月6日のバレンシアガのショーを、ようやくネットで見て、それから眠った。朝起きてから思い出すと、記憶の中にある他の難民たちの逃避行のさまざまな映像とショウのそれが混濁している。ガラスの向こうの吹雪のせいでもうほとんどシルエットしか見えなくなっている黒いドレスの裾のはためきや、後ろに吹き流されているウクライナカラーの、特に長く伸びたブルーの布の揺れるさまを思い出す。裸にされないこと、衣服を纏うことは、抵抗であることを思い出す。