• 昼前から出てOギャラリーeyesで中小路萌美展「かたちのいるところ」を見る。タッチから出発しているストロークが或る幅を持った線として現れているペイントが今回展示された作品の幾つかで、際立って迫り出していた。ドローイングでありペインティングであるようなペインティング。自縄自縛するモダニズムの絵画の系譜は、可能性が閉ざされる前の間一髪の脱出劇の積み重ねでもあるが、中小路の個展を見るたび、じりじりと弛みなく進んでいるのが窺えて面白い。
  • 梅田まで戻り、エスパスルイ・ヴィトンゲルハルト・リヒター展「Abstrakt」を終わるまでにもういちど見たくなって心斎橋まで出る。5/15まで会期延長とのこと。今日は80年代の二枚が特にいいと思った。ガラス窓のような、空を撮った写真のような、水色のペイントの上に重ねられる絵の具の層の作られ方。ハーブスでお茶を呑んで、難波まで歩いてから帰る。
  • アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』をちまちま見ている。《レディース・アンド・ジェントルメン》シリーズに注がれたウォーホルの企図と盛んな情熱と文化盗用のそれぞれの側面を丁寧に描いた第3回はとても面白かった。