2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

METの『パルジファル』を観る

朝、いやな夢で起きる。 風呂に入ってから、柚子と朝食を食べる。 皿を洗い、布団を干し、DVDでメトロポリタンオペラの『パルジファル』の第一幕第一場を見る。現代ヨーロッパで大流行の前衛的演出からは程遠い、保守反動を絵に描いたようなオットー・シェン…

芸術だけが世界を救済する

昼過ぎ、柚子と一緒に家を出て、私は独りで実家に。 祖母の日々に鬱積した愚痴を聞き、父と少し話し、弟とオタク話に興じたりと、グタグタ過ごすうち帰宅は十一時。疲れて果ててそのまま眠る。弟から『ケロロ軍曹』の最新巻を借りた。 ヨーゼフ・ロートの『…

特筆すべきことなし

事務所で仕事をする。

ちょっと長い昼休み

締切仕事のばたはたの合間を縫って、阪神百貨店の宝石店へ指輪のサイズ直しを出しに行く。 終電で帰宅。

結婚指輪を引き取るのだが……

ロートの『ラデツキー行進曲』を読む。第一部の監督がヴィスコンティなら第二部はクストリッツァかな。この小説を全部まるごと最高の水準で撮ることができるのは、シュトロハイムだけだろう。 阪神百貨店で指輪を引き取る。家まで持ち帰ってから、柚子に指摘…

きょう買った古書

南川三治郎『図説・ウィーン世紀末散歩』(河出書房新社)

『ラデツキー行進曲』、大変良い。

三宮のマクドナルドで、ロートの『ラデツキー行進曲』をたらたらと読み進める。波瀾万丈だが疾風怒涛の展開があるわけではない。寧ろ表面では、一見すると些細な物事の起伏を淡々と追い掛けてゆくだけだ。だが、文に独特のリズムと、乾いたユーモアがあり、…

たまにはお酒も嗜みます

三宮のマクドナルドで、ロートの『ラデツキー行進曲』をたらたらと読む進める。 大江健三郎の新刊を筆頭に、ゼーバルトの『移民たち』、カポーティの『冷血』の新訳、別宮談朗&兵頭二十八コンビの新刊など、欲しい本が本屋に犇いているのだが給料日まで我慢…

本を拾った。自衛隊に入った。

私の休日の朝とは信じられないほど早く起きて、町内の子供会の廃品回収に、近所の児童公園へ古新聞と雑誌を出しに出掛け、竹宮恵子の『風と木の詩』のきれいな初版全巻揃いとボルヘス『伝奇集』と一条ゆかりの『有閑倶楽部』(13巻まで)を拾って帰る。早起…

中島美嘉とジョニー・デップ

映画の日なので、先に独りで三宮へ出て大谷健太郎監督の『NANA』*1を観る。ハチを演じる宮崎あおいの芝居の確かさに、ナナの中島美嘉は芝居こそ荒いが「華」で応じる。このふたりのキャスティングを決めた段階で、この映画の成功は決まっていたと云える。話…