黒猫たちのタンゴ

  • 金銀に餌をやり、駅前で鯛焼きを買い、姑の病院へ。義姉もちょうど来た処。柚子に日傘を貰う。そのまま柚子の仕事場の近くまで行き、昼を一緒に摂る。柚子の職場のすぐ近くまでゆき、同僚のおばさまに挨拶をする。
  • いちど家に戻り、ちょっとした書き物をしたり、昨夜から宿題の洗いものを片付けたり、ことり屋さんからの郵便が届いて嬉しくて電話をしたり、やはり電話でM女史に新しい思想家を教えて貰ったりする。
  • すっかり日が暮れてから実家に行き、父から彼の東京の家の鍵を預かり、夕食を摂る。
  • ちび黒猫と初めて会う。彼は風邪ひいてグシグシと鼻を鳴らし父親と蒲団の中にいた。父親が掛け蒲団をめくり、私の顔と相対すると、クシャミをしながら、ずりずりと後ろずさって、父親の足元へ、蒲団のなかに消えていった。
  • 私が七年ほど前に拾ってきた牝の黒猫と、アロエ・ヨーグルトを食べた。私が食べ終えた容器のなかに残ったヨーグルトを匙で掬い、鼻先に持ってゆくと長いひらべったい舌で、器用に舐めとるのである。祖母、足を手術するそうである。
  • 深夜バスで東京に。
  • 小林敏明の『廣松渉』、すごく面白い。