『グラン・トリノ』をみる。

  • 午後過ぎから家を出て、新開地から三宮へ古本屋をふらふらと巡りながら歩く。ジャケットは薄手のものにしたのだが、暑い。疲れる。国際会館で先にチケットを買い、仕事帰りの柚子と待ち合わせて、モスバーガーで夕食をとり、ジュンク堂で時間を潰し、愈々、ふたりでイーストウッドの『グラン・トリノ』をみる。滂沱。
  • チェンジリング』にも打ちのめされたけれど、この映画に就いて、何かをあれこれと語る言葉を、今の私は持ち合わせていない。私は決して、イーストウッドの良き観客ではないが、この映画は、紛れもない傑作である。この映画に就いての説明が欲しいなら、畏友N氏が『チェンジリング』と繋いで、見事にポイントを押さえた批評をしてくれているので、そのブログの該当箇所*1を読んでくれればよい。いわゆるネタばれはないので、ご心配なく。しかし、ガヴァメントやガーランドをスッと構えるイーストウッド翁の身体のしなやかさ、皺だらけの頬を涙が一瞬伝うショットの鮮烈さ、そして何よりラストの驚き……は、兎に角、映画館の暗闇に坐って、みつめるしかない。
  • iiさんもちょうどご覧になったあとだそうで、帰りの電車のなか、まったく素晴らしい映画だった!!、とメールをやり取りする。帰宅して、柚子とお茶を呑み、エクレアを食べた。
  • F大兄から電話があり、駄弁る。