ぐるぐるしている。

  • 昨日はひとつの世界が終わる映画である『SOSタイタニック』をみたので、世界が終わったあとの世界を同時代から写しているフリッツ・ラングの『ドクトル・マブゼ』を久しぶりにみはじめる。この映画の豊饒さと自由さが大好きである。
  • ジョナサン・ノットバンベルク交響楽団を振ったマーラーの『第九』を聴く。第三楽章と第四楽章が素晴らしい。特に、第四楽章の沈黙の濃厚さ、音楽が遂に圧倒的な沈黙のなかに飲み込まれてしまうさまには、ぞくりとする。
  • 『ロジェ王』が大変気に入ったので、ラトルの『シマノフスキ・ボックス』のなかから次は『交響曲第四番(Symphonie concertante)』を聴いてみる。やはり、実に奇妙な音楽で、私はかなり好きである。このもわもわしたふうは、押井守の『天使のたまご』の感じを思い起こさせる。
  • 夕方からアルバイト。このごろ愈々お客様方の大抵が、ピリピリする時期になってきている。一時間半の休憩中に、近所のスターバックスに行き、キャラメルフラペチーノ(エクストラ・ホイップ)を註文して、U君から受け取ったY嬢の描いた同人誌を読む。彼女とは以前いちど顔を合わせているが彼女の作品に触れるのは初めて。そして、彼女の漫画を読んで、私は格別の感想を持たなかった。きわめて丁寧な絵と画面の配置が行われている。しかし、非常に物足りない。しかし、私はひとつのことが大変いいと思った。いちばん新しい本と、ずいぶん以前の本のふたつを、Y嬢は封筒に入れてくれていたことである。
  • アルバイトから帰り、SkypeでU君とYさんとチャットで打ち合わせ。U君がY嬢を彼の企画に強く推薦する理由がよく判った。彼は彼女に、じぶんが創作を始めたころの姿をみているのだ。