「かおすら!」を見物する。

  • 頼まれていることも、じぶんで決めたことも、今週は、やらなきゃいけないことがどれも全然できていない。これではダメだ。
  • 夕方から出かけて、京都まで。0000ギャラリーで「カオス*ラウンジ2010企画『かおすら!』」をみる*1。0000ギャラリーは町工場の倉庫を改装したようなところで、かなり素敵な空間。その壁面をみっちりと埋め尽くすように絵が貼りまくられている。「量」がつくる密度の面白さは確かにあるのだが、やがて、すぐに馴れてしまう。村上隆のきわめて周到な「スーパーフラット」を食い破るものとしての萌芽が、この「カオス*ラウンジ」にあるのかと云うと、きわめて微妙で、それは彼らがこの営みをあと十年、黙々と続けられるかどうかというところなのだろう。
  • ひたすら「爽やか」な展覧会だった。「カオス!」とか「気持ち悪い!」というような印象はまったく受けなかった。これは、褒めていない。
  • ギャラリーの外で、0000ギャラリーを立ち上げた四人のひとりであり、自身も美術家であるNさん*2と話をする。村上隆は英語でみずからのアートを伝えることを強調するが、「しかしそれはなぜ中国語ではないのか?」を、実際に上海に三年住んで活動を続けてきて、北東アジアのアートという観点から語るNさん(23歳)の言葉はみずみずしさとたくらみに溢れていて、大変面白かった。率直に云うと、ギャラリーのなかの展示より、私は、歴史なるものをしっかり見据えて、アートをやっていこうとしているNさんのほうに、激しく共感したのだった。
  • 立ち話が長くなり、慌てて電車に乗り、アルバイトに。
  • 帰宅して、柚子とカレーを食べる。お昼にひとりで食べたときとはがらりと味が変わっていて、訊ねると、トマトを入れたらしい。まろやか。
  • serico嬢とSkypeで話をする。serico嬢は「カオス*ラウンジ」のことをよく知っていて、私は現代アート寄りの文脈からどうしてもこれを眺めてしまうが、彼女の理解は絵描きとしてのそれで、なるほどなァと面白く話を訊く。ものをつくるときのやりかたのことに就いて、ぽつぽつと話をする。
  • その後、書き物か勉強を始めようとするが、どうにもやはり身が入らず。タンブラーで窓の外が明るくなるまで、黙々と(エロ)画像を集めていると、近所のマンションから、悲鳴のような女の叫び声が。どうやら日本が勝ったらしい。蹴球も野球も卓球も一切ルールが判らないので、どれも五分とみたことがない。
  • 眠る。