• 「しま」を点滴と抗生物質の注射に連れてゆく。前回とても暴れて柚子の手を噛んだので、今日は点滴の時から鞄の中に入れてある彼女の匂いがたっぷりついたバスタオルを頭から被せられた。しかし、抗生物質の注射が終わったあと、どすの効いた声で唸っていた。「しま」の調子も特に変わらないので、昼から出かける。
  • 夕方、瀬田なつきの『違国日記』をシネ・リーブル神戸で見る。とてもいい映画だと思った。或るディレイを置いて、役割を交換して同じ構造の劇が演じられ、そのつど互いの理解が深まることが、何度も繰り返られる。だからそれはダンスのようでもあって、朝とえみりの体育館のショットの美しさは映画の構造からも備給されている。ところで、槇生ちゃんが掃除のあと出てきて喜んでいた本ってサンリオSF文庫の『天の声』だよな。晩御飯を食べてから帰る。