2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アナーキー・イン・ザ・UK

創元SF文庫の新訳『宇宙戦争』を読み終わる。火星人が死滅したのちの、静謐なる廃墟と化したロンドンの一連の描写の美しさよ。H・G・ウエルズの、じぶんの住む現在の英国(それはつまりヴィクトリア朝だ。森薫『エマ』の世界であるよ)を、徹底的に破壊し尽…

きょう買った古書

ウラジミール・ナボコフ『マルゴ』(訳・篠田一士。河出書房「人間の文学」第9巻) ソムトウ・スチャリトクル『スターシップと俳句』(早川文庫)

ええ娘、おりまっせ

営業で、某駅にて下車。そのついでに、山側から海側へ走るうねうねとした一本道に沿って点在する古書肆を巡る。するとその道の中ほど、ちょうど古書肆がひとつもなくてつまらない道中となる場所に、『エルマガ』あたりが好んで取り上げそうな風情の新しい古…

きょう買った古書

武藤富男『甘粕正彦の生涯 満洲国の断面』(西北商事株式会社) 今日も営業の合間に、ふと気づくと古書肆のワゴンの前にいる私。さて、『私と満洲国』の著者によるこの本は、不勉強の所為で存在すら知らなかった。非常に興味深い記述が満載で満喫。

きょう買った古書

コンラッド『ノストローモ/ナーシサス号の黒人/青春』(筑摩世界文学大系第50巻) 500円だったので即購入。デイヴィッド・リーンが死の間際までその映画化に執念を燃やしていた「ノストローモ」を、以前から読みたかったのだ。

知らぬ存ぜぬは許しません!!!!!

神戸の某駅を山側にずっと上ってゆくと、私がまだ覗いたことのない古書肆があることを知り、仕事のついでに出掛ける。なかなか味のある店で、右翼左翼の面白そうな文献がずらり。大学の頃によく通った京都の古書肆を彷彿させて、何だか妙な懐かしさが。恐怖…

ワタクシ、実家に帰らせていただきます!

姑に鰆の味噌漬けを土産に持たされ、午後から実家に。 手術を終えた黒猫と会う。腹の処だけ毛が剃ってあって、其処だけ真っ白なのが可笑しい。しかしやはり、ちょっとお疲れの様子。動作が緩慢と云うか、所作を節約している感じ。 帰宅後、蓮華嬢から電話。…

きょう買ったCD

『Jean Barraque CEuvres complete』(CPO) ブーレーズ最大のライヴァルで、フーコーの恋人だったバラケは、ヘルマン・ブロッホの『ヴェルギリウスの死』を台本にバッハの『マタイ受難曲』とワーグナーの『パルジファル』を止揚した巨大なオペラの完成を目…

特別な何事もない土曜日

十時半起床。蒲団を干して、音楽を聴いて、昼寝をする。夕方から独りで出掛ける。三宮のタワレコで注文しておいたジャン・バラケの全作品集を引き取る。

きょう買った古書

高野史緒『ヴァスラフ』(中央公論社)

黒い笑いの森

朝の電車の中で、イアン・マキューアンの『アムステルダム』を読み終わる。小説の見本のような小説。英国の小説と云うのは、何でこんなに見事で、意地の悪いものが多いのか。その意地の悪さと云うのが、小説の滋味にどれだけ大切かは、わざわざ述べるまでも…

きょう買った本

H・G・ウェルズ『宇宙戦争』(訳・中村融。創元SF文庫) 各社から続々と新訳が出現中の『宇宙戦争』だが、総合点で、これがいちばんじゃないかなぁ、と思う。『スター・ウォーズ』には昔から、ぴくりとも反応できない私だが、異常天才スピルバーグの『宇宙戦…

真面目に仕事をする6月初旬

Dくんからの引継もあり、事務所でこりこりと残業していると、Uくんから携帯に電話。まだ社長がいたので、事務所を出て、階段の踊り場で少しお話する。それなりに元気そう。

トリエラとクラエスに萌えるワタクシ

通勤の折、柚子が自転車で転んだらしい。かすり傷。大事がなくて良かった。 寝る前に、弟から借りた『ガンスリンガー・ガール』の最新巻を読んだ。トリエラは他の義体戦闘ロリータたちの中では、いちばんまともと云うか条件づけが弱いのかと思っていたが、然…