確かに凄い小説だった

  • 帰りの電車の中で、W・G・ゼーバルトの『アウステルリッツ』を読了する。デラシネの感覚と類いまれな知性の混交する、恐ろしく精緻な小説。米村秀雄訳のサミュエル・R・ディレイニー破格の傑作『エンパイア・スター』を最初に読んだとき、私は最後のページを読み終えると、最初のページからすぐに再読し始めたものだった。そのときの感覚と、とても良く似ていると感じるのは何故だろう?
  • シュニッツラーの『夢奇譚』を読み始める。
  • 矢作俊彦の『悲劇週間』がもう出るのか*1。本当なら、『新潮』での連載終了とほぼ同時に単行本が出ると云うことになるが……。そう云えば『論座』で連載した「百愁のキャプテン」の単行本『アマ☆カス』は!?