旧友と。

  • 朝から柚子は免許の更新に出かける。私は「しま」と起きて、柚子の用意してくれた朝飯を食べる。おにぎり三つと玉子焼き、など。風呂に入り、洗濯機を廻し、その後、ベランダに上がって、洗ったばかりの洗濯物を干す。
  • F大兄から頂戴した立川談志の、司馬遼太郎の『新選組血風録』から三篇を読んだものの録音を聴く。沖田総司と「菊一文字」の回に、ぞくりとする。巧い。
  • 午後遅くから京都に出る。テディベアのイヴェントに参加しているSHさんと会うためである。名古屋での「バックミンスター・フラー展」のとき以来だから、七年ぶり。初めて御夫君ともお会いする。イヴェントの終了を待ち、「COCON烏丸」に移動して、「スホールム・カフェ」が貸切だったので、「オーバカナル」で三人でお茶を呑む。バセットハウンドは吃驚するぐらい毛が抜けて、兎に角掃除が大変だそうである。
  • 帰りの電車のなかで椹木野衣の『日本・現代・美術』を読了する。「グチャグチャに閉塞するしかないわたしたちの「くらし」」の「「暗さ」」を、『シミュレーショニズム』を超えて、うまく定着させている批評の営みである。そのまま、その最終章の問題系を引き継いで書かれたとおぼしき『戦争と万博』を読み始める。
  • 既に柚子は帰宅していて、カレーを食べる。「しま」が食卓の上のものを触りたがるので柚子が叱ると、彼はいっちょまえにぶんむくれて、居間をぐるぐると暴走するのである。
  • 柚子が風呂に入り、独りで再放送の『篤姫』をげらげら笑いながら眺め、『戦争と万博』を読んでいると、「しま」が膝の上に乗って、本を読むのを邪魔する。しまいに、本の頁に突っ伏して、寝ってしまう。しまうー。