すき焼ソング。

  • 朝から出かける。2点足りない。昼過ぎ、すっかり草臥れて隣町の駅前に佇む。少し遅い昼を食べて、三宮に。ジュンク堂からちんき堂を経て、帰路に。その途中、吉村昭の『彰義隊』を読了。そのまま一柳慧の『音を聴く』を読み始める。
  • 帰宅すると柚子もちょうど帰ったところで、しばらくしてすき焼を食べる。
  • きょうやっと手元に届いたDVDボックス『大島渚 1』を開けて、『絞死刑』を少しみたのだが、やっぱり可笑しい。『忍者武芸帳』をみる。やっぱり面白い。今はホストクラブに変わっているが、前を通るたび、あのときのままドブ臭いのだろうかと心配になる、「シネマ・ヴェリテ」を経て「シネ・ヌーヴォ梅田」となった堂山の地下の映画館で大島渚の特集上映が行われたとき、あのときからもう十年以上は経っているはずだが、いそいそと通ったのを思いだしながら。
  • DVDをひっぱりだしてきて、勅使河原宏の短篇ドキュメンタリをみる。『いのち』と『動く彫刻』は一柳が音楽を担当している。『いのち』に附された音楽は、映し出される勅使河原蒼風の華や彫刻を凌駕する「ブツ」としての勁さが漲っていて、ものすごく面白いし、ラストのショットがめちゃめちゃキュートな『動く彫刻』には、一柳の「ミュージック・フォー・ティンゲリー」の素材となった、1963年の「南画廊」に於けるジャン・ティンゲリーの廃材彫刻の制作と展覧の模様が収められていて、とても、興味深い。そして、武満徹サウンドトラックが素晴らしい『白い朝』の、オープニングの入江美樹のアップの美しさに痺れる。