髪を切る。

  • 右手でペンを持ち、葉書を書いてみる。些かぎこちなく、少し手が疲れるふうでもあるが、特に支障なく文字が書けて喜ぶ。柚子に切手を貰う。
  • 柚子が少し心配そうだが、入院する前から髪を切りたかったので昼から出かける。朝はやんでいた雨が少し強く降り始めている。いつもよりずいぶんそろりそろりと歩いて駅まで。
  • 三宮でいちど下りて、古本屋とセンター街のジュンク堂だけ少し覗いて、そのまま実家の近くの散髪屋に。髪が短くなって、大変さっぱりする。散髪屋のおじさんが、「きょうは千円でいい。お見舞いがわり。果物でも買って食べてくれ」、と。
  • 実家に寄る。妹もきている。父、母、祖母と話をする。三匹の黒猫たちは元気そうで、それぞれ父の寝台の上、冷蔵庫の上、ちいさな箱の中などで眠っている。
  • 奨められるまま軽く夕食を摂り、女たちと駄弁るうち、弟も帰ってくる。彼とも少し話して、実家を出る。ずいぶん遅くなってしまったので、柚子に電話をかけて、23時すぎ、帰宅する。
  • oui嬢と電話で少し話す。
  • きょうは文学フリマで『アラザル』第五号の初売りだったのだが(参加できなかったので私は雑誌のできあがりを知らない)、買った、読んだと云う声をちらほらネット上でみて、それが大変嬉しく(なぜならそれは歓待の報せだからだ)、次の号はさらにこれまでのハードルを越えるものをつくろうと思う。