• 箕面まで出る。めったに来ることがないので、箕面温泉スパーガーデンまで行ってみる。何となく子供の頃、この山道を歩いた記憶がぼんやりあるような気もする。西澤文隆の設計の、とてもいい建物。中に入っているボーリング場に繋がる階段の手すりの側面が、転がるボールをイメージしているのか、細い円を幾重にも組み合わせたデザインで、とても素敵だった。
  • ミスタードーナツで簡単な夕食を済ませて、アレクサンドル・タローのピアノを聴きにメイプルホールに行く。最初のクープランからもう最高だったが、特に後半のドビュッシーの《前奏曲集》の第一巻からが、どの曲も、モダンピアノという装置を使って音を響かせることの精緻な実験のようで、緊張感と解放感が入り混じっていて、とても耳が喜んだ。いいライヴだった。弾くたびに眼鏡をかけるタローは、ちょっとパゾリーニの風貌を思い出させた。