• 古本屋から安く買った本が届く。鉛筆で傍線がやたらと引いてある。真面目なバカだったらしく、それなりに分厚い本なのに、どうでもいいところに引いてある傍線が終わりまで続く。IVEの『MINE』をリピートで聴きながら、消しゴムで消してゆく。大江健三郎小林秀雄にもらった本には、ぴっと一箇所だけ、線が引いてあったという話を読んだことがあるが、そんな見事な傍線や書き込みと出会ったことはない。
  • リアルタイムで新作の公開を映画館で見ることができたのは、キューブリックでさえ二本なのに、大島渚は『御法度』だけだった。