竹中直人の新作を観た

  • 試写で、竹中直人の最新監督・主演作『サヨナラCOLOR*1を観る。竹中直人は独り身の暢気な医者で、原田知世が病院に入院してくるガン患者。ふたりは高校の時の同級生で、そのころ医者は、彼女のことが猛烈に好きで、今ならストーカーと呼ばれること必至のケッタイなアプローチを掛けまくるのだが、彼女は気持ち悪がるだけで、さっぱり相手にされなかった。卒業後もずっと想い続けている彼女の主治医になったものだから、医師は俄然張り切るのであるが、彼女は高校のときの他の級友たちのことは皆な覚えているのに、彼のことは、ちぃーっとも覚えていなかったりするのだ。
  • 段田安則が、彼女の夫で浮気性の軽薄なスタイリストの役で出ていて、コイツが妙に強烈な印象を残すのである。また、中島唱子は医師の愛人で、飲み屋の女将。彼女の巨体がうつぶせになった竹中の上に乗っかり、背中を指圧する場面があるのだが、それが何だか矢鱈めったら気持ち良さそうなのである! まるで、フェリーニの極楽世界だ。丁寧に作られていることが判るのが、とても好感が持てる映画だった。
  • よく行くクラシック専門のレコード屋で、ジュリーニが指揮した『ドン・カルロ』の中古CDが、とても安い値段で売っていたので買い求める。
  • 来週は連休が明けるとすぐに締め切りなので、事務所に戻ってコリコリとデスクワーク。だが、あまり進まず、不本意ながら残った仕事を自宅にメールして帰宅。結局、終電になった。
  • 電車の中で『ヴィンランド・サガ』を読んだ。それなりに悪くない。