新刊キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

  • 朝起きてから歯医者に。昼から事務所に顔を出す。そのまま本屋に行き、佐藤亜紀の『ミノタウロス』を購入。一冊しか入れていないとはどういうことだ!? 平積みにせよ!!!
  • 江村哲二茂木健一郎の『音楽を「考える」』読了。

江村 (演奏家と)同じように聴衆も、ある演奏に対して、自分の内にある音楽と照らし合わせて、また音楽を探す。だからいろんな演奏家のいろんな演奏を聴くことで、よりおもしろくなる。(……)それは一つの楽曲に対して、楽譜を媒介としていろんな表現があるからなのです。西洋音楽の基本にある大きな枠組みというのは、やはりこの楽譜そのものに集約されます。だから、ベートーヴェンにせよモーツァルトにせよ、それは決して二〇〇年前の音楽ではなくて、二〇〇七年のいま現在の音楽なのです。

  • 目から鱗と云うようなめざましいことが語られているわけではないが、クラシック音楽を素材にした、創造とは何かと云うことを巡る議論の書物である。面白いのは江村のパートで、巻末の推薦盤のセレクトに、彼の嗜好が良く現われている。茂木健一郎が面白くなるのは、ブチ切れして、アジ演説のように彼の好きなワーグナーや文学を語っているとき----云い換えれば、それ以外のものの悪口を叫んでいるときだと思うが、彼のそういう側面を文字で表現するのは難しいのかしら? プリマー新書と云う性格もあるのかも知れないが、もっと突っ込んだ対論であれば良かったのだが。
  • 待望の佐藤亜紀の新刊『ミノタウロス』を読み始める。掛け値なしに凄いと云える作家の新作が発売日に、しかも母国語で読める喜びよ。冒頭の一文を読んだだけで、ぞくぞくする。
  • 大丸で柚子と待ち合わせて、万年筆のインクがなくなったのを買ってから、ぷらぷらと味香園へ。久しぶりに堪能する。
  • 帰り道、商店街のなかの花屋の前で、柚子を待たせて、彼女の好きなシャクヤクを買う。まだ蕾である。丸くて、赤ん坊の握り拳みたいな蕾である。
  • 水をよく吸う花だから切り口は広くして、蜜が蕾のおもてを覆っているので、濡れた布でそれを拭ってやると、花弁が綺麗に開くからと花屋のおねえさんに教えられる。
  • 帰宅してから花瓶に活け、ふたりで『エリザベート』の新しいCDを聴きながら、ぼぉーっと眺める*1