家に帰る。

  • 夜行バスのなかでは、ずっと眠っている。大阪駅まで少しも起きず。
  • 帰宅して風呂に入り、湯船の中で本を読みながら、うとうととする。頭のなかでずっと《Hey Jude》が鳴っているのだが、それはビートルズのオリジナルではなくて、誰だか知らないかぼそくて、芯の殆どないふらふらした声で唄われている。ちょっと止めて、これはどこからやってきた音楽なのだろうと考えこんでみると、金曜の朝、ぼんやりと坐っていた東京駅のスターバックスで流れていたのを、思いだす。
  • 柚子が用意してくれていたごはんをレンジで温めて食べてから、洗濯機を廻し、洗濯物をベランダに干す。蒲団のなかから鼻先だけをちょっと出して眠っている「しま」をみながら、やっぱり私も少し眠る。その後、Skypeで、U君とKY君と、KY君の企画のミーティングをする。
  • 食器を洗い、ちょっと書き物。「しま」が玄関でみゃあみゃあ鳴いて、朝から出かけていた柚子が帰宅する。
  • 柚子が晩御飯をつくってくれている間、Nさんの日記に触発されて*1台北の「珈琲時光」に併設の書店で買った、タルコフスキーがポラロイドで撮った写真集の台湾版を引っぱりだしてきて、ぱらぱら。写真に添えられたタルコフスキーの散文が翻訳されて、まるで漢詩のようなのである。「時光不復存在、恐懼亦然。一種不朽的體認。」
  • 「しま」がTVの前に坐り込んで、宝塚のレビューをじっとみつめている。
  • 柚子が眠った頃、ざざざざざとものすごい雨が降る。洗濯物は干したまま。