• アンドリュー・カルプの『ダーク・ドゥルーズ』を読んでいる。最先端の生物学がどうのこうのとか云ってるけど、あんたのそれはガキを育てることの恍惚だろというような、産めよ殖やせよ系のドゥルーズ読みを心底から嫌悪しているが、そういう明るくてポジティヴなドゥルーズ読みを撲滅したいというこの本は、コンパクトでよく纏まっているし面白い。しかしここで云われてることは疾うの昔に浅田彰あたりがもう云ってるんじゃ……と、ときどき思う。こちらを放り出してドゥルーズそのものを読みたくなることがしばしば。