- 仕事が終わるとさっさと神戸駅まで出て、地下のうどん屋でカツカレーうどんを食べるから新開地まで出て、商店街をぶらぶら。それからシネマ神戸でライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの『マリア・ブラウンの結婚』を見る。ファスビンダーは、フレームをとても強く意識させる。画面の中にも幾つかのフレームが組み合わせて設けられることもあれば、フレームの外から鳴るサウンド(または政治)が画面の外を示唆することもある。ハンナ・シグラの被る帽子とヴェールが非常に美しい。平行棒とデスクで電話をとるときのハンナ・シグラの俊敏な動きもとてもいい。ヒトラーとアデナウアーの肖像の間で、爆発で始まり爆発で終わる愛と契約のビターなお伽噺。ファスビンダーが少しずつ判ってきた気がする。