• 行き返りの電車の中で、大島渚が昭和四〇年代の後半に、映画雑誌ではないあちこちの媒体で書いた、短めのエッセイばかりを集めた『青春について』を読む。文筆家としても脂の乗っている時期で、ネタとしては別の本で語られていることもあるが、どれもすっきりしていてよい。