2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

きょう買った古書

フーゴー・フォン・ホフマンスタール『チャンドス卿の手紙・他十篇』(訳・檜山哲彦。岩波文庫)

台風一過

関西に上がった台風は、九州で見せたその猛威を振るうことは殆どなく、強い風が吹きまくった程度だった。電車が止まることもなく、朝から普通に出社。 友人が宮崎県に帰省しているので、心配になって携帯にメールするが、無事とのこと。避難指示が出ているけ…

世界の秘密はいつだって四文字のなか

朝の通勤電車の中で、シュニッツラーの『夢奇譚』を読み終える。彼は世紀末ウィーンの法と本能の間にみずからを宙吊りし続けた作家だが、この小説は、云わずと知れたキューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』の原作でもある。他の男に欲情したことがあ…

きょう買った書籍

ダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』(訳・安原和見。河出文庫)

新聞の本質は暴力だと、小岩井さんちのお嬢さんでも知ってる。

朝食を取ってから、シュトゥットガルト州立歌劇場『ジークフリート』の第三幕第三場をDVDで観る。ジークフリートとブリュンヒルデの邂逅と交合の場だ。 ヴォータンが魔の炎で結界を張ったブリュンヒルデの眠る岩山を表現するのに、『2001年宇宙の旅』のラス…

借りてきたヴィデオを観る土曜日

由々しき事態だが三宮のツタヤには「モンティ・パイソン」は全巻が揃っていなくて、その代わり『ベスト・オブ・モンティ・パイソン』が置いてある。このベスト版には「バカ歩き省」や「スペインの異端審問」等の代表作のほか、ドイツで放映されたスケッチ「…

確かに凄い小説だった

帰りの電車の中で、W・G・ゼーバルトの『アウステルリッツ』を読了する。デラシネの感覚と類いまれな知性の混交する、恐ろしく精緻な小説。米村秀雄訳のサミュエル・R・ディレイニー破格の傑作『エンパイア・スター』を最初に読んだとき、私は最後のページ…

きょう買った古書

吉田秀和、渡辺護『バイロイト音楽祭』(音楽之友社) アルトゥール・シュニッツラー『夢奇譚』(訳・池田香代子。文春文庫) ウラジーミル・ナボコフ『魅惑者』(訳・出淵博。河出書房新社) 『SWITCH』(1991年1月号。カズオ・イシグロ特集。扶桑社)

散歩する日

先日、若さまと話していると音楽の話になり、彼はフィリップ・グラスの「MISHIMA」が好きだと云う。だが『浜辺のアインシュタイン』は聴いたことがないと云うのでCDを貸したのだが、そのお礼に彼から「僕のバイブルなんですっ!」と、藤田晋の『渋谷ではたら…