2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

きょう買った古書

アレクサンドル・ソルジェニーツィン『収容所群島』(第1巻。訳・木村浩。新潮文庫)

10日の深夜から11日の朝にかけて……

夜、仕事が退けてから知人と会っていると、辺鄙なところだったので電車がなくなり、タクシーを拾い、実家に向かう。四時ごろまで、起きていた妹や弟たちと駄弁る。『ロード・オブ・ドッグタウン』のDVDを観ている弟から蒲団を借りてちょっと眠る。始発で拙宅…

ソクーロフの『太陽』を観る

ロシア文学者の江川卓が書いた大変内容の濃い入門書、岩波新書の『ドストエフスキー』の中に、『白痴』のムイシュキン公爵を巡って、こういう一節がある。 ドストエフスキーが姪のソフィアに宛てた手紙で、「自分が描きたいのはポジチヴに美しい人間です」と…

きょう買った新刊と届いた古書

黒野耐『「たら」「れば」で読み直す日本近代史 --戦争史の試み--』(講談社) 装丁が、この手の本にしてはかなり面白い。 ポオル・モオラン『戀の歐羅巴』(訳・堀口大學。第一書房) ポオル・モオラン『夜ひらく/夜とじる』(訳・堀口大學。新潮文庫) 伝…

通勤読書の愉しみ

朝の通勤電車の中でカルペンティエールの「選ばれた人びと」を読む。「ノアだけじゃなかった方舟」の寓話。大友克洋の漫画を思い出す。 続いて通勤鞄からガルシア・マルケスの『百年の孤独』の改訳版を取り出して読み始める。おお、やはり面白いなあ。

残念。

ダニエル・シュミットが亡くなったそうだ*1。シュミットは、蓮實重彦の云う「1973年の世代」で、私が最も好きだった監督なのだ。昨日、ネットで昭和初期に刊行されたポール・モーランの本を注文したとき、ふと、ああそう云えば『ヘカテ』の原作はモーランだっ…

カルペンティエールの「バロック協奏曲」はスゴイ!!!!

朝から恐ろしく暑い。積み上げてある文庫本の山の頂から、携帯電話でネットに接続していた頃にいそいそと探して買ったカルペンティエールの『バロック協奏曲』をピックアップ。通勤電車の往路帰路で読む。 メキシコとヴェネツィアとパリにドン・キホーテとシ…

だらだら

終日、家でだらだらと過ごす。弟から借りた安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の第14巻を読む。今日もベランダで蝉が鳴いていた。

21世紀の映画を眺める

柚子は昼からお出かけ。終日家でだらだらと過ごす。DVDでゴダールの『アワーミュージック』とスピルバーグの『宇宙戦争』をぼーっと眺める。『宇宙戦争』の、ティム・ロビンスが出てくるあたりで柚子が帰宅。そのまま終わりまで一緒に観る。夕食は鰻丼。たい…

菊地成孔のサックスの音だけは、すぐに判る

ランペドゥーサの『山猫』を読み終わる。なんと素晴らしいエンディング。ヴィスコンティの映画も良かったが、この原作に比べるとはっきりと見劣りするのは否めない。何度も読み返すに値する素晴らしい小説。 さっさと仕事を退けて、中之島の大阪市中央公会堂…

これぞ正しい怪獣映画

試写でポン・ジュノ監督の『グエムル 漢江の怪物』*1を観る。 『ゴジラ』や『ウルトラセブン』などを見れば判るように、日本の怪獣映画は同時に、戦後の日本とアメリカを巡るポリティカルな映画でもあるわけだが、遂に韓国で、最近の日本の映画界が生み出せ…

よく判らない日

朝、ベランダの柵に蝉が取り付いて、盛んに鳴いていた。 今日こそ試写で『カポーティ』を観るつもりだったが、会社の近所で頭の弱いオニイチャンに絡まれて、こっちも暑さで頭に血が昇っていて、まともに相手をしてしまった所為で見逃す。ああ、この映画と『…

「わたしがなんとかする」

映画が千円で観られる日なので、仕事を退けてから弟と待ち合わせてテアトル梅田*1で、細田守の『時をかける少女』*2を観る。三度、ボロボロボロボロっと涙が出た。とてもシンプルな映画なのだが、ものすごく密度が濃いので、もういちど観なきゃこの映画の良…