菊地成孔のサックスの音だけは、すぐに判る

  • ランペドゥーサの『山猫』を読み終わる。なんと素晴らしいエンディング。ヴィスコンティの映画も良かったが、この原作に比べるとはっきりと見劣りするのは否めない。何度も読み返すに値する素晴らしい小説。
  • さっさと仕事を退けて、中之島大阪市中央公会堂菊地成孔×UA*1のライヴを、F大兄とM女史と柚子の四人で見る。一階の「お」列なので、なかなか悪くない席だった。
  • 特に「Night in Tunisia」や「マネージャングルのジャンヌダルク」、そしてDCPRGの歌モノみたいな「Honeys and scorpions」が素晴らしかった。「Over the rainbow」は西部講堂に於ける、鳥肌が立ちまくった超絶的な演奏を聴いているので、さすがにあれを超えることは、同じ演者たちでも難しかった。ドレスの脇から覗くUAの下乳が何とも清潔なエロスを放っていたことも附記しておく。
  • 演奏がひと通り終わったあとで、菊地成孔のMCが始まるのだが、今夜最大の聴きどころは此処(笑)。菊地成孔は今、日本でNO.1の漫談家だと思う。ところで、菊地成孔の気障な仕種を見て、「なんやのアレ、カッコつけたって全然カッコよくないやン!」と文句を垂れていたUAファンのお嬢さんが近くの席におられたが、何を云ってるんだい、あれがいいんじゃねぇの、あれが菊地成孔のカッコよさだヨ。と云ってやりたかったね。中之島をパリだなんてシラフで云える菊地成孔はスゴイですよ、やっぱり(笑)。
  • 終わってからだらだらと徒歩で梅田まで歩き、飲み会。M女史お薦めのベルギー・ビールを飲ませる店「Dolphins*2へ。私は下戸なのでウィルキンソンジンジャーエールをがぶ飲みしながら出てくる皿を盛んに啄んでいたが、かなり料理は旨い。麦酒にはうるさいF大兄も、旨い旨いと呑んでいた。
  • さんざん食って呑んで騒いで、店の前に集っていた野良猫まで見て、終電で解散する。