2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

最強の「小説」擁護本

佐藤亜紀の『小説のストラテジー』読了。何ともブリリアントであり、かつ内容が充実していて非常に勉強になる。読後、再びぱらぱらっとめくってみて、飛び込んでくるのはこんな文章だ。 一篇の言語芸術作品を読む都度、読み手はその作品を再編して新しいもの…

きょう買った新刊漫画

入江亜希『コダマの谷 --王立大学騒乱劇--』(エンターブレイン) 入江亜希『群青学舎』(第一巻。エンターブレイン)

『パビリオン山椒魚』を観る。弟と駄弁る。

ヘラルドの試写室で、富永昌敬監督の『パビリオン山椒魚』*1を観る。香椎由宇が、誘う女からオオサンショウウオ(齢150歳)大好きっ娘、母恋しの乙女まで、大変丁寧に撮られている。そして、オダギリジョーの徹頭徹尾ないかがわしさ、胡散臭さが素晴らしい。…

妙に草臥れるので

珍しく六時には仕事を終えて帰路。 パン屋の職人になったI君からメールあり、クロワッサン生地の成型をマスターしたとのこと。それができるのは店長と彼を含め、店内では四人だけ。大いに慶ぶ。 事務所を出て、モトコーの元町駅あたりをぶらり。何も買わず。…

妙に草臥れる

取り立てて何もない一日。九時ごろ帰宅。風呂に入り、食事を取り、柚子と話す。机の前でうたた寝。二時就寝。

昼寝と読書

今日も終日、家の中でグタグタ。柚子は朝からお出掛け。佐藤亜紀の『小説のストラテジー』の続きを読む前に、取り上げられているナボコフの短篇「フィアルタの春」を読む。傑作。ダニエル・シュミットのそれみたいな、映画みたいなメロドラマ。動き続ける語…

きょう届いた古書

マルセル・ライヒ=ラニツキ『とばりを降ろせ、愛の夜よ』(訳・丘沢静也。岩波書店) 五つの章がカットされている。翻訳書では残念ながら良くある話だが、本当にやめて欲しい。兎に角、原書に存在するものは、総て訳出してくれ!!

休暇の昼寝

終日、家でグタグタと過ごす。柚子が昼から出掛ける。昼寝。起きてから、先日買った『ミュンヘン』のDVDをTVで掛けながら隣で書き物をするが、どうしたって画面に引っ張られて、飛び飛びながら結局終わりまで観る。初見では見落としていた画面の緻密さ、巧み…

きょう買った新刊と古書

佐藤亜紀『小説のストラテジー』(青土社) 保田與重郎『日本の橋』(角川選書)

ようやく!

事務所を出るとまっすぐ本屋に向かって、佐藤亜紀の待望の新刊『小説のストラテジー』を買い、すぐに読み始める。眩暈がするほど原理主義的かつ優雅な小説・創作・鑑賞論。冒頭の一章を読んだだけで、引用したい考察は山ほど出てくるのだが、取りあえず第一…

愉快な話ではない

朝から頭が痛くなるようなニュースを読み、嘗て大江健三郎が「何故ひとを殺してはいけないのかと子供に訊ねられたら、まず殴れ」と書いていたのを思い出す*1。 タヒチに住んでいる坂東眞砂子と云う小説家氏が猫殺しをしていることを書いた文が日経に載ったそ…

きょう買った新刊

フランツ・カフカ『断食芸人』(訳・池内紀。白水uブックス) 武富健治『鈴木先生』(双葉社)

一日一度は本屋へ行きたい

「ちょっと銀行へ」と云って事務所を抜け出し、駆け足で本屋の棚を巡る。 帰りの電車の中で、雑誌掲載時から単行本が出たら買おうと思っていた武富健治の『鈴木先生』を読む。やっぱり、とても面白い漫画。絵に力があるし、台詞も非常に強い。 この漫画で語…

いやな感じ

『魔の山』、ナフタの履歴が語られる。そう云えば、ルカーチの『小説の理論』を私は本棚の何処にしまい込んだのだったっけ? 23時頃まで、事務所で独り残業。よく働いているのではなく、日頃、働いていないから皺寄せがきていると御理解いただきたい。ふと、…

マコンドで暮らしてみたい

朝の通勤電車の中で『百年の孤独』を読了する。密林の奥の村マコンドと、其処に暮らした偉大な一族の年代記であり、孤独の効用とその耐え方に就いて、次々に微苦笑を誘う奇怪な物語が紡がれてゆくなか、さらりとこう云う文章 小町娘のレメディオスには死を呼…

自発的休日出勤

外を歩くと、道端で、丸い腹を見せて死んでいる蝉を見ない日はない。恐ろしく暑いなかを、午後遅くから仕事に出掛ける。 六時過ぎに事務所を出て、実家の近くの散髪屋で髪を切る。実家に顔を出し、早々に帰路。 日付が変わる少し前に柚子と夕食を取る。入浴…

朝晩ヅカ漬け

朝、十時前に近所のローソンへ柚子と自転車で行き、宝塚の雪組公演*1のチケットを取る。帰宅後、ネットに繋がったり、柚子の部屋で昼寝をしたりしているうちに、夕方。柚子がお腹を壊したので、私だけで梅田へ出る。F大兄とM軍曹と愚弟の四人で飲み会。オタ…

きょう届いていたDVD

スティーヴン・スピルバーグ監督『ミュンヘン』 DVDのジャケットで、主人公が手にしている銃がベレッタM92に変えられているのが不満。

まだ残っている

だらりだらりと仕事をしたりしなかったりする一日。夜、柚子と駅で待ち合わせて一緒に帰宅する。

ホフマンに逢いたい

朝、事務所に入ったその時から、今日こそ午後からの『カポーティ』の試写に行くぞと決意していたのだが、昼前に、弁当を食べに営業から戻ると急な仕事が入っていて、それを片づけている間に間に合わなくなる。余っ程この映画とは縁がないのだろうかと非常に…

きょう買ったCD

ショスタコーヴィチ『交響曲第8番』(指揮:エウゲニー・ムラヴィンスキー。レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団。1982年ライヴ盤。PHILIPS)

きょう買った古書2冊と新刊

アレクサンドル・ソクーロフほか『映画『太陽』オフィシャルブック』(大田出版) 『批評空間』第Ⅱ期第21号「いま批評の場所はどこにあるのか」 千葉潤『ショスタコーヴィチ』(音楽之友社)

きょうまで盆休み

昨晩、会社の同僚だったYちゃんから電話があり、明日、病院に行くのに付き添ってくれとのことだったので、今朝は10時前に彼女が住む芦屋に向かう。病院での用件はすぐに済み、その後、駅前大丸の「LE BIHAN」で少し早い昼食を御馳走になりながら、近況をあれ…

ダニエル・シュミットを観る盆

追悼の意を込めて、ダニエル・シュミットの『ラ・パロマ』をDVDで観る。画像は決して良くないが、殆どがDVD化されていないシュミットの映画であるから、観ることができないよりはましである(とは云え、もっと美しい画像で再発売されることを強く希望する)。…

どうにもこうにも

柚子と近所のスーパーに出掛けた以外は、ずっと家でだらだらしている。通勤鞄の中に持って帰ってきている仕事をやらなきゃと云う思いもあるのだが、溜めに溜めたブログの更新(実はメモは毎日欠かさずに付けているのだ)やら、クルト・ザンデルリングの振る…

きょう買ったCD

ショスタコーヴィチ交響曲選集(指揮:クルト・ザンデルリング。ベルリン交響楽団。Berlin Classics)

お盆なので帰省する

夕方から独りで出掛ける。茶屋町のタワーレコードで、クルト・ザンデルリングのショスタコーヴィチの選集を買う。柚子とJR大阪駅で落ち合い、そのまま私の実家へ。夕食を皆で摂る。弟から漫画を借りて帰宅。父が駅の途中まで見送ってくれる。

非合理的で、大変な無駄だ

終日、家で寝ている。朝、柚子が泣く。昼から姑や柚子、柚子の姉とその夫、姪らは墓参りに出掛けるが、私は蒲団を蹴り飛ばしている。姪たちが帰路、立ち寄ったので、昼食を一緒に取る。夜、柚子に謝罪する。何故、さっさと謝罪できないのか!?

きょう買った古書

アレクサンドル・ソルジェニーツィン『収容所群島』(第2巻。訳・木村浩。新潮文庫)

いちど理不尽な怒りに憑かれると

夕方、お茶を飲もうと柚子を誘うが、事務所を出るのに手間取り、ずいぶん遅くなってから元町のムジカでお茶をして帰宅。帰路、ひどく不機嫌。