• 昼前まで眠る。出かけるつもりだったが出かけず。半年前に書いたじぶんの原稿を読んで頭を抱える。半日だらだらして、しかたがないのでその塊をいじりまわしながらキィをぽちぽち叩いて言葉をひねり出していたら、ようやく最近書いていたパートとの繋がりが判明して、ほっとする。
  • 以前、呑み会でいちどだけ相席した糞むかつく糞おしゃべりの美術家が、俺がめざしているのはケンドリック・ラマーだと云ったのをきいて以来、ラマー氏はまったく悪くないけど、暇ができたらいつか聴くリストに放り込まれた。
  • 「ご恵投いただきました」をみているとむかつくのは、なんだこいつ、あいつには送ってるくせに一緒に仕事したこともある俺には送ってこないのかと思うからにほかならない。あんなの書かなきゃいいのに(SNSに書くのなら「入手」と書いておいて、送ってくれたひとにはお礼のメールしておけばいいんじゃないか。そうでないと、ちゃんとカネを払って買ってくれるひとに失礼じゃないか?)。
  • ツイッターなんかで、冷笑的な屁理屈と、リアリストぶってみせるがただの権力の犬ぶりをふりまいている美術家だとか「絵師さん」にかぎって、彼らの作品をみると下手糞、というのを発見した。残酷だなあとも思うが、そんなもんだろうという気もする。
  • 風呂で『ゲルマントのほうへ』の続きを読んでいる。サン=ルーの愛人が暮らすパリ郊外の村に、彼女にでれでれのサン=ルーと私が一緒に会いに行ったら、その子はむかし私が買ったことのある娼婦で、というあたり。私の目玉の感じる梨の樹の花の白さの輝きと、脳裡でふつふつと沸いてくる残酷な言葉のそれぞれが渦になって滑ってゆくさま。ぞくぞくする。