2018-04-09 ■ [日録] 『ペンタゴン・ペーパーズ』が公開されてから、ようやく『スティーブン・スピルバーグ論』に載った拙論が読まれはじめたという実感があり、とても嬉しい。拙論は、スピルバーグは『激突!』でアメリカにおけるヴェトナム戦争を描いていたのだということを論証しながら、スピルバーグのフィルモグラフィに頻出する戦争とは何であるかを書いたものだが、ようやくヴェトナム戦争を正面から取り上げた『ペンタゴン・ペーパーズ』が登場したことで、『激突!』とスピルバーグの戦争映画との間に結ばれている糸が見えやすくなったからである。