• 梅田芸術劇場で《エリザベート》の25周年記念ガラコンサートを柚子たちと見に行く。春野寿美礼のどこまでも伸びる歌を聴いていると、ぞくぞくする。蘭乃はなの子供シシィや和央ようかの吃驚するほど自信満々の歌いっぷりや、大空ゆうひの実直な芝居や、とても生真面目な水夏希白羽ゆり彩吹真央のトリオを見ていると、熱心に宝塚を見ていたころを思い出して、とても懐かしくなってくる。
  • 終わって、お茶を呑みながらSさんが、舞台を見るときはオペラグラスをできるだけ使いたくないという。宝塚を見るようになってからすっかり私も使うようになったのだが、とても判る感覚だった。オペラグラスを覗き込んでいるとき、おなじ空間を共有して今舞台の上に立っている生身の俳優であるというよりもむしろ、映像になるからだ。