2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

山城新伍によく似た黒猫

きょうは休日出勤。朝、いつも公園の塀の上でたむろしている野良猫たちが、等間隔に前後を空けて、縦隊を組んでのし歩いているのを見掛ける。皆、『仁義なき戦い』の名優たちも斯くやと云うような、実にふてぶてしい面構えをしている。私が道端に立ってめろ…

私のお薦めする『パルジファル』

クレメンス・クラウスの振った1953年バイロイトの『パルジファル』を聴く。何度も聴いているがやはり素晴らしい。やはり、このオペラで私がいちばん好ましく思う演奏はこれだな。

ボーイズ・ラヴでも私は体液が滲み出る

きょうは柚子の会社も休み。七時ごろに目覚める。十時起床。鬱の雲の中から抜け出ている。柚子が朝食にオムレツとフレンチトーストを作る横で、昨夜の皿を洗う。彼女は、まるでクレープを焼くようにオムレツを作る。美味。 私は、結婚して家を出た柚子の姉の…

頭の悪さを神経の所為にしないこと!

やっと午後に締切が明ける。いつもながら徒労感が強い。ついでに給料日だがあまりの安月給ぶりに徒労感に拍車が掛かる。先日からの約束で、六時に会社を出て、私の誕生日祝いを贈ってくれる柚子と梅田の阪急百貨店で待ち合わせ。通勤鞄が少し駄目になってき…

零時を過ぎて会社を出る

きょうは遂に終電。拙宅の最寄駅に着いたときには、一時半を疾うに回っている。駅を下りると篠突く雨。傘もなく濡れて帰る。不機嫌。家に着き、すっかり水を吸った髪やコートを拭いてから、既に蒲団の中で半睡の柚子と少しお話。 空いた段ボール箱と未整理の…

或る結婚の風景

さて、私は今年、再び冬が巡ってくるころに、柚子と結婚するのである。 私が生意気ざかりの中学生のときから、ずっと親しくさせていただいている女性がいて、彼女はMさんと云う。Mさんは西村しのぶの漫画を愛する女性で、ガキだった私に、梅田のおいしい紅…

お誕生日おめでとう

きょうは私の誕生日なのである。が、同時に締切日なのである。 会社の皆が、ケーキを呉れた。これは恒例なのだけど、なかなか照れくさく、しかし嬉しい。 F氏に電話する。昨夜、私の携帯に連絡があったのだ。F氏は、私と柚子が出逢ったバイト先の仕事でや…

オルパスって知ってる?

けさは柚子と一緒に出掛ける。6時半の空は、ほの暗い。新快速の窓から見える朝焼けの空が美しい。 試験を受けた。会社命令で某大手広告代理店の広告取扱資格者試験なるものを受けたのである。無精者なので今日の今日まで練習問題も鞄の中に突っ込んでいたの…

日曜日も本棚と格闘する日

けさは11時に起きる。いやはや。 柚子の作ってくれたチーズオムレツで遅い朝食をとる。その後、私が独り暮らしのときに使っていた洗濯機を、私の持ち込んだ本の対策用に買った新しい物置のなかに運び込み、冷蔵庫は姑を手伝って台所のお勝手の脇に据え付ける…

新鮮に腐り続けるワーグナー

本棚を片づけながら吉田真の『ワーグナー』、スラヴォイ・ジジェクのワーグナー論(『オペラは二度死ぬ』所収。かなり面白い)などの、『パルジファル』に就いて記されている箇所を斜め読みながら、ブーレーズの1970年バイロイトの録音を聴く。実に清冽なる…

土曜日は本棚と格闘する日

十時に起きる。今朝も柚子は早朝から出社。引き続き本の整理。 廃品回収の車が外を通る。その流しているテープの内容に絶句。「耕運機ィ、トラクタァ、草苅機ィ、オートバイはァ、ございませんかァ〜……」。ああ、思えば遠くへきたもんだ。 柚子がミスドを買…

五十嵐大介『魔女』を読む

不勉強の所為で五十嵐大介の漫画は初読。今朝は通勤鞄にこれを積めて出掛ける。電車のなかが私の最も集中できる読書の空間なのである。ぐいぐい引き込まれ、一気に読んだ。 物凄い。その筆致、画面の充実、語り口の巧みさ、どれを取っても素晴らしい。漫画と…

いろちがい

佐々木敦氏の日記*1を読んでいたら、彼の買った本のなかに五十嵐大介の『魔女』(第2集)と云うのがあり、妙に気になってジュンク堂へ。表紙を見ただけで、私をびゅんびゅん「呼んでいる」本だと云うのが判り、給料日前で財布が大ピンチにも関わらず、迷うこ…

峠のわが家

此処数日、帰宅がずいぶん遅かったので、今日は思い切って仕事を早く切り上げ、「シェ・イノウエ」でシュークリームをお土産に買って帰る。柚子よりも早く帰宅したので、姑が驚く。中断していた本の整理をしながら先日買ったヴァルナイの歌うイゾルデを聴い…

きょう買った古書

渡辺裕『聴衆の誕生−ポストモダン時代の音楽文化』(春秋社) 中村祐吉『イギリス政変記−アスキス内閣の悲劇』(集英社) 著者は英文学者で戦後すぐの大阪府立図書館の館長。第一次大戦の頃の英国の政治史の本であるが、とてもよい文章である。まえがきに、…

真夜中の皿洗い

昨晩は寒さが厳しいと思っていたが、けさは線路や屋根などのひとの手の触れない場所に、夜半に積もった雪が残っていた。日中も思い出したようにちらほらと雪が降る。 仕事が退けてから、久しぶりに盟友Tくんと兵庫駅の近くの焼鳥屋へ。喜怒哀楽やら創作やら…