サブカルな一日

  • 午前中、部屋にシュトゥットガルト州立歌劇場のDVD『ジークフリート』第2幕を観る。陰惨な演出だが、大変面白い。舞台には、高い鉄条網が張り巡らされ、奥には監視塔が立っていて、森の小鳥は顔を灰色に塗りこめた短髪の若い女だ。それらは強制収容所の風景を思わせる。ジークフリートを歌うジョン・フレドリック・ウェストは、その如何にもアメリカンでチャイルディッシュな外見を生かして、腕っ節の強いガキとしての英雄を上手に演じている。歌手のレベルは総じて満足できる。
  • 柚子の本棚の整理を手伝う。正確には彼女の本棚から、めぼしい本を引っ張り出してくる。六興出版の百鬼園先生の作品集ひと揃い、川村二郎の百輭論、池田理代子の諸作品、坂田靖子の通販限定の作品集、読みたかった神坂智子の『T・E・ロレンス』等々、出るわ出るわ嬉々として自室に運び込む。
  • その中から池田理代子の『おにいさまへ…』を一気に読む。薫の君ぃぃぃぃぃ。(。´Д⊂) ウワァァァン! ! 特濃の人間関係が実にたまらない。漫画を読む愉しみをすっかり満喫した。併録の短篇「ゆれる早春」も好き。
  • 柚子の本棚から中身の雑多なヴィデオ・テープが出てきて、その中に『悪魔のKISS』が一本だけ入っていた。常盤貴子の乳房を再び拝めるかと期待しながら(苦笑)再生したが、残念ながら違う回だった。眼鏡を掛けている深津絵里に、大変萌えました。
  • しかし、常盤貴子の公式HPの映画出演作から初主演の『SAEKO』が除かれているのは何故なんだろう? モーゼル・ミリタリーを使う殺し屋や天本英世が出てきたり、それなりに悪くない娯楽映画だと思った記憶があるのだが……。