バリバリと「紙破り」。

  • 昼前、義姉がやってくる。姑が病院で使うように義姉が買ったフィンランド(?)製の奇妙なかたちの枕を、しかし結局、姑は少し使っただけで亡くなったので、そちらで使っていないなら、と取りに来たのである。試しに、初めて私も頭を乗せてみたけど、成るほど確かに頸の座りが良かったので、やっぱり私が使うよ、と柚子に云ったら、もうお姉ちゃんに使ってないからって連絡しちゃったから、と云うような話をしたのは、数日前のことで、その日から水色の枕は大きな紙袋に入れられて、廊下の本棚の前に置かれてあったのである。義姉は果物とまだみっしりと土の着いている小芋をひと袋持ってきてくれる。「しま」を抱っこして帰った。
  • 図書館に寄って資料をコピーして、遅刻しそうになりながら急いでアルバイトに。
  • 夜、隣町の駅の近くで柚子と待ち合わせて、スーパーで買物してから、帰宅。おでんの残りを私が食べ、それからスーパーで買ったプリンをふたりで食べる。
  • 私たちが眠ろうとしていると、「しま」が柚子の飲みさしの紅茶をカップに顔を突っ込んで、こちらをチラチラと伺いながら飲み、カフェインで興奮したのか、寝室の窓に入れてある明かり障子に向かってバリバリと爪を立て、全身で突進し、桟の枠ひとつ分の障子紙を破ってしまった。向こうから顔を出して、大変満足げ。朝起きると、破られているのは三つになっていた。村上三郎か、お前は。