このままでは悪達者の筆。

  • 夕方から天満橋に出る。
  • もっと泥まみれになって、書かねばならないのだと、痛感する。眼高手低を怖れるだけでは、先に進まないのだから。しかし同時に、それを私もやっていいのだと、励まされたように、納得する。それならば、私もいちどそうやって書いてみようと決める。
  • バカになる、と云うことを、昔からいつでも何処でも要求されてきたのを、思い出す。私にはこれは、とても難しいことなのだけれど。サラリーマン生活では何とかそれをこなすこともできたが、書くと云うことは、じぶんの本当の欲望と向き合うと云うことだから……。
  • 「しかし、やってみたらね、たぶん難しくないですよ」と、年長の編集氏、地下鉄のホームで、莞爾と笑う。