『LIFE!』をみる

  • 仕事を終えて古本屋をぶらぶらしてから、柚子に頼まれていた裾上げの終ったパンツを引き取って、ミント神戸のレイトショウでベン・スティラーの『LIFE!』をみる。とても鋭くて思考を攪拌されるというような映画ではないけれど、私のとても苦手なショーン・ペンが、この映画では吃驚するくらい愛らしかった。よその国へ飛びだすときの、ただそれだけの、しかし他の何でも代替されない快感は、この映画には確かに刻まれている(アイスランドに行ってみたいと思った)。ときどき、ずっと探していたものが、もう画面になかに収まっているショットが不意に到来する、そのタイミングの妙も気持ちよかった。しかし、デイヴィッド・ボウイの《スペイス・オディティ》は、宇宙飛行士クリス・ハドフィールドのカヴァー*1のときにも思ったけれど、誰が歌っても、それが歌われるべき場所さえばっちり決まっていれば、とてもいい。予告篇でも巧く使われていた、ホセ・ゴンザレスの《Step Out》*2の高揚感も好き。
  • 夜中のスーパーで卵をひとパック買って、帰宅する。