• 朝帰ってきて町内会の年に一度のドブ掃除。庭の木を伐ろうかと思うが、どうして伐ったらいいのか考えるため、家の前にじーっと立ち尽くして木を眺めるだけで終わる。
  • エレム・クリモフの『炎628』をBDで見る。物凄い。どのシークェンスの画面も音響も強烈なイマジネーションの発露で、眼も耳も引っ張られ続ける。『ロマノフ王朝の最期』でもそうだったが、写真というメディアと、過去の映像の使い方が本当にクリモフは巧い。カラックスの『ポーラX』やらタランティーノの「歴史」映画のこともぼんやり思い出すが、間違いなく本当にやばい映画。ナチの蛮行を、これでもかとヴィジュアリストの力を用いて画面に実現させながら、フッテージ映像の高速の巻き戻しだけで、独裁者のヒトラーを殺すのは是とするとして、では、生まれたばかりのヒトラーを殺すことは肯定されるのか?と問うてみせる。ぐったりする。クリモフの映画に就いて書いてみたいと思った。