• 風呂に入り洗濯物を干してから「しま」をリュックに入れて病院に。今日は点滴とビタミン剤の注射。その間はじっと黙っているのだけれど、リュックに入るときに、先生のほうをちらっと見て、確認してから唸り声を上げるのが、とても「しま」らしくて面白い。
  • 昼から出かける。十三から乗った阪急の「京とれいん雅洛」はスーパー銭湯みたいな内装で酷いなと思ったが、乗ってくる人のほとんどが「うわー」と肯定的な声を洩らしていた。上桂まで出て、バロックザールでイザベル・ファウストの「無伴奏ヴァイオリンリサイタル」の第一日目。今日はバッハの無伴奏《第1番》ソナタとパルティータと、《第3番》のソナタ。開演前の客席の緊張が凄かったが、ファウストはぴったりヴァイオリンに寄り添って、うねりながら微笑みながら弾く。特に《第3番》ソナタが、ノイズぎりぎりのところまでバッハを引っ張ってゆくのに驚いた。
  • 動物病院の先生が「食べるものをあげてください」と言ったので、阪急百貨店の「赤福」に行くがもう売り切れていたので、「虎屋」で「あんペースト(こしあん)」を一瓶買って帰る。「しま」は玄関で寝ている。「おみやげがあるよ」と言うと、居間にやってくる。さっそく瓶の蓋を開けて、スプーンですくって掌の上にこしあんのペーストを盛って鼻先に差し出すと、ぺろぺろとたくさん食べる。