ざぶざぶと雨。

  • DVDプレイヤに、『代理戦争』を入れたつもりが再生すると『頂上作戦』だったり、書き物やら何やらするうち、夜の六時。いつの間にか窓の外で、雨が降っている。
  • アルバイトを終えて、柚子とドーナツ屋で待ち合わせて、少し休憩してから、強い雨のなかを帰宅する。「しま」がいつものように、玄関の扉の向こうから、ぴぃぴぃ鳴いて出迎えてくれる。濡れたコートを干して、柚子と遅い夕食。
  • 柚子が風呂に入っている間、「しま」を膝の上に乗せて、食卓で、山川出版社の高校の教科書『詳説日本史』を開いて、大正時代から昭和二〇年まで読む。巧く纏めているなぁと感心して、巻末の著者の一覧を眺めると、加藤陽子の名前があった。