- クレンペラーのじくじくと甘い毒が滲み込むような《ヴァルキューレ》の第一幕の録音を聴きながら昨日の続きを書く。洗濯機を回して洗濯物を干す。
- 階段の下で「しま」が「ぎゃおー」と言うので降りてみるが別にいつもどおり。抱っこして彼女の鼻の頭に触れると、久しぶりにちゃんと濡れている。ちょっと元気な様子なのがとても嬉しい。また斎藤磯雄の訳の『残酷物語』の背で爪を研ぎ始めたのでやめてほしいが、「しま」の爪痕が残るならまあいいかという気持ちにもなる。
- 本ばかり入れてある部屋を、ほんの少しだけ片づける。フィリップ=ロルカ・ディコルシアの『Thousand』を久しぶりに見たら、めちゃくちゃ良くて吃驚した。
- 柚子と晩飯を食いながら都知事選の話。小池百合子をどう評価するかで、「歴史と犬猫を大事にしない奴は絶対に為政者にしてはダメ。いつか人を殺しかねない」と自分の口から出たのを聞いて、なるほど、そのとおりだ、と思った。