• 小林秀雄に「徳利と盃」という短い文があって、この文の最後はこんなふうに終る。その直前にある北鎌倉の「Hといふ目利きの爺さん」の話も大変面白いのだが、けさはこの最後の文に、思わず「あっ」となった。

嫌ひと言ふのは易しいが、好きと言ひ出すと、まことに混み入つた世界に這入るものである。

  • アラザル』同人の山本浩生の新作が彼の日記にアップされている*1。愈々、よいものを彼はつくったのではないかと思う。ずっと足踏みしていた場所から、すっと、新しい一歩を進めた感がある。大変驚かされた。