タカラヅカ流れ者

  • 朝、仕事鞄にオペラグラスを忍ばせた。
  • 仕事を抜けて宝塚へ行き、再び『ファントム』を観る。当日B席(最後列)2000円。激安である。こんないい芝居なのに、チケットが残っているのはありがたいが怪しからん。
  • 今日は舞台の隅のほうをあちこち注意して見ていて(指揮者交替のタイミングとか群集の中の芝居とか)、如何にも男役っぽいダンディな顔の生徒さんを発見する(帰宅して調べると桐生園加と云うひとだった。要注目)。
  • 今日も春野寿美礼の隅々まで神経の行き届いた歌と芝居には、涙腺の堤防を悉く破壊される。ファントムの父親を演じる彩吹真央も大変素晴らしいし、桜乃彩乃も前回より格段に良さを増している。花組こそ、現在の宝塚の心髄だな。
  • 帰宅後、柚子と鈴木清順の『東京流れ者』をDVDで観る。『河内カルメン』のときも感心したが、これまで観た中で最も綺麗な、まるで昨日撮られたばかりの映画のような美しい画質。
  • スキゾフレニックな清順のリズム感と木村威夫の美術が炸裂。DVDの映像特典で、木村が描いたイメージ画が収録されているのだが、それがいわゆる抽象画なのに吃驚。
  • 渡哲也の台詞「破る!この地獄を突き破らなきゃ俺の明日はやってこないんだ!」は何度聞いても格好良い。