2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

目を閉じた瞬間、烏の啼き声が聴こえると、それはまず頭のなかで啼いたのだと思うが、瞑りかけた目を開けて、耳を澄ますと、それが確かに、窓の外から聴こえた烏の啼き声であることが判る。そんな朝の五時五分前。眠る。 起きる。九時五分過ぎ。 「無知」で…

少し遅くまで眠ってしまう。慌ててPCをぽちぽちとやって(途中、「しま」が階下で啼きはじめて、行ってみると、きょうの要求は、窓を開けて網戸にして風を入れてくれ、だった)、プラズマみかん*1という劇団の『わんころが揺れ雲をめぐる冒険』の劇評*2を書…

[書籍]きょう届いた古書

スエトニウス『ローマ皇帝伝』(上巻。訳・国原吉之助。岩波文庫) ピエール・クロソウスキー『わが隣人サド』(訳・豊崎光一。晶文社) ピエール・クロソウスキー『ロベルトは今夜』(訳・若林真、永井且。「人間の文学」第30巻。河出書房) この「人間の文…

しかしピングドラム(penguindrum)と云う音からは、ペンギンドラムを経て、第一話での宮澤賢治への言及から、やはりペンネンネネム(「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」)が想起される。 朝からアゴタ・クリストフ、小松左京、レイ・ハラカミとひっき…

きょう買った古書

モーリス・ブランショ『文学空間』(訳・粟津則雄、出口裕弘。現代思潮社) ジョン・バージャー『イメージ 視覚とメディア』(訳・伊藤俊治。PARCO出版)

きょう買った古書

シェリング『学問論』(訳・勝田守一。岩波文庫) 『ユリイカ:1993年7月号(特集:アンゼルム・キーファー)』(青土社) スエトニウス『ローマ皇帝伝』(下巻。訳・国原吉之助。岩波文庫) いつかキーファーに就いて何か書かなきゃいけないとぼんやり思っ…

きょう届いたCD

スティーヴ・ライヒ『管弦楽のための三楽章、砂漠の音楽』(指揮:クリスチャン・ヤルヴィ、トーンキュンストラー管弦楽団。CHANDOS)

昼前に起き出して、皆で柚子のつくってくれた昼飯を食いながら駄弁る。雨が降る。 三時過ぎ、134君とS嬢が帰る。雨は降り続いている。 ふたりがお土産に持ってきてくれた柚子味のバームクーヘンを食べる。美味。

夜、駅まで134君とS嬢を迎えに出る。柚子のつくってくれた晩飯を食いながら、駄弁る。大変ゆるゆるとしていて愉しい時間を過ごす。134君とS嬢がふたりで話しているときの、ふたりの間で言葉がやりとりされるその感じを、とてもいいと思う。134君が最適な言葉…

大井浩明ピアノ・リサイタル(第二回)を聴く。

夕方、芦屋の山村サロンまで出て、大井浩明のピアノでシュトックハウゼンの《自然の持続時間》の全曲演奏を聴く。

昼過ぎ、此処数日ずっとぽちぽち書いていた劇評を一本終らせる*1。私は、刺激的な演劇はみたいけれど、演劇というジャンルへの愛着はまるでない。つまらない演劇でもみたい、というふうにはまるで思わない。映画なら、何か面白さをみつける術を知っているし…

きょう買ったDVD

セルゲイ・エイゼンシュテイン監督『戦艦ポチョムキン クリティカル・エディション』(紀伊國屋書店)

きょう買った古書

スタンダール『パルムの僧院』(訳・滝田文彦。集英社版世界文学全集第20巻) ジョン・ミルナー『象徴派とデカダン派の美術』(訳・吉田正俊。PARCO出版)

朝起きて少し書き物の続き。「概ね退屈だった、しかしそれだけでもなくて、少しだけ良かった」と、ひと言で書けぬのがつらい。柚子が用意してくれた飯を食ってから執刀医の診察と、リハビリに病院まで徒歩でゆく。経過は順調で、次の診察は三週間後でよいと…

きょう届いたDVD

モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ/フィガロの結婚/ドン・ジョヴァンニ』(演出:ヨッシ・ヴィーラー&セルジオ・モラビト、指揮:インゴ・メッツマッハー。ネーデルランド・オペラ)

きょう届いたCD

ワーグナー『ラインの黄金』(指揮:シモーネ・ヤング、ハンブルク州立歌劇場。OEHMS) ワーグナー『ヴァルキューレ』(指揮:シモーネ・ヤング、ハンブルク州立歌劇場。OEHMS)

「青木繁展」をみる

図録を買う金はなかったので、「黄泉比良坂」の絵葉書を一枚買う。そのまま、すし詰めで吐きそうになる暑さの市バスに乗って京都駅まで戻り、軽く食事を済ませて帰宅する。

きょう買った古書

チャールズ・ダーウィン『種の起源』(上下巻。訳・渡辺政隆。光文社古典新訳文庫)

元町の古本屋へ寄ってから、劇評を書くので、シアトリカル應典院でピンク地底人*1の『ある光』をみる。 【規則を理解する】 12人の俳優が舞台に出てくる。舞台の外から、スピーカを通して男の声が発せられる。声だけのこの存在を、ナレーターと名づけておく…

ヘールシャムから。

松本復興相の辞任会見の全部を遅ればせながらみる*1。突然、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』が出てきたのはどういう文脈でなのだろうかと思ったからだが、会見を終えようとする司会の発言を遮り、復興相は、震災後、被災地の子供たちが書いた作文…

きょう届いた新刊

エルンスト・ユンガー『パリ日記』(訳・山本尤。月曜社)

朝、柚子が出かけるのと同じくらいに起きて、雨戸を開けて網戸にして風を入れてから(「しま」がやってきて網戸の前にぺたりと坐る)風呂に入り、ついでに風呂場の壁面などの掃除をする。洗濯機を廻して、きのうの夕方干した洗濯物を取り込んで、ベランダに…

朝起きて、柚子のつくってくれた豆カレーを食べてから、TVをつけると、画面の左下端の隅に大きく出ている「アナログ放送終了まで、あと23日」の文字をみて、TVの悲鳴のようだと思った。見られなくなることへの恐怖から絶叫しているかのような。 昼前から、い…