2015-01-01から1年間の記事一覧

雨。ちょっとひんやりするからか、ずっと「しま」がくっついていて、膝の上で坐っている。

鍼と医者に行き、一日が終わる。すっかり爺である。腰も痛いので整体にも行かねば。 朝届いたSKE48の『コケティッシュ渋滞中』(劇場盤)をずっと聴いている。《コケティッシュ渋滞中》はやっぱりすごくいい曲だと思う。《夜の教科書》は《少女は真夏に何を…

朝帰るとやはり「しま」が怒っている。彼女のトイレの掃除など。 アガンベンの「ニンファ」を読む。ビル・ヴィオラを論じて、「絵画は不動のイメージではなく、運動の負荷を帯びた一コマ一コマの写真であって、それは私たちの手にしていないフィルムから取ら…

朝から仕事。帰りにツイッターをみると、まだKY君や黒川君、中村夫妻は大阪にいるらしい。四ツ橋の「アオツキ書房」で撤収の作業をしている彼らのところへ出かけてゆく。本屋の外へ荷物を出して、中村夫妻は車を手配しに行き、KY君と黒川君と喋っている。や…

きょう買った古書

ルイ=フェルディナン・セリーヌ『虫けらどもをひねりつぶせ』(訳・片山正樹。国書刊行会)

朝早くから起きていたのに結局遅刻してKY君と京都駅で待ち合わせて、地下鉄で京都市美術館まで出て「PARASOPHIA:京都国際現代芸術祭2015」をみる。30分を超える映像作品が大半を占めていて、殆どのフロアをふたりで乱暴に一瞥しては通りすぎる(パンフレッ…

雨があがったのか、私の部屋の上で、軒先に雀か何かが留まったらしく、跳びはねているのだろう、ほんの短い間隙を含んだこりこりやかりかりという音が聴こえる。やがて、ちゅんちゅんと啼き交わす声も聴こえるようになる。

イスラム国の連中が、美術館に収蔵されていたアッシリアの彫像などを、ハンマーや砕石機で破壊している映像がニュースで流れている。夜中にネットでわざわざ検索して、彼らによって演出たっぷりに殺されるジャーナリストの映像を、こそこそとみたときより、…

曇天。昼から出かけて神戸映画資料館で堀潤之による「ゴダールとマルセル・オフュルス」と題したレクチャー。MR君が来ていて、彼の隣に坐る。参考上映でまずJLGとマルセル・オフュルスが映画館で対談する『サン・ジェルヴェ劇場での出会い』をみる。オフュル…

音楽に就いて語る集まりをやっているひとが、音楽を実際に演っているひとが全然聴きにきてくれないと愚痴っているのを読んだ。ミュージシャンの演奏に影響を与えたくて言葉を紡いでいるのなら、くよくよせずに、楽器屋の前で辻説法すればいいじゃないかと思…

『さらば、愛の言葉よ』をみる

仕事を終えてから梅田まで出てシネリーブル梅田でジャン=リュック・ゴダールの『さらば、愛の言葉よ』を3D版でみる。後ろの青年が素っ頓狂な3D効果が出現するたびにクスクス笑っていて、冷笑家ぶることが知の優位を示すことだと思っていられるのは何歳まで…

『ジミーとジョルジュ』をみる

夕方から出かけて、新開地の神戸アートビレッジセンターでアルノー・デプレシャンの『ジミーとジョルジュ』をみる。ベニチオ・デル・トロとマチュー・アマルリュックを配してデプレシャンが撮ったアメリカ映画は、アメリカの亀裂をめぐる堂々たる映画で、し…

チームS《制服の芽》公演をみる

きょうもパシフィカ弦楽四重奏団のショスタコーヴィチの全集から、《第十三番》と《第十四番》をずっと繰り返し聴いている。《第十三番》の鋭さを偏愛するが、どちらもとても好き。ショスタコーヴィチはいつも、曲を始めるのと終わらせるのが、とても巧いと…

職場を出て携帯をみると、柚子からメールが入っており、きょうの晩御飯は鰻だとのこと。歓び勇んで帰宅する。丼飯の上に載せられた鰻は、てらてらとしていて、内側からとてもむっちりとふくふくしており、口に入れてゆっくり噛みしめると、ゆるゆると溶けて…

夕方から出かけて梅田まで。ぶらぶらと歩いて、Oギャラリーeyesで中小路萌美「夜のない絵」展をみる。丁寧で執拗な知性と手の劇としての絵画。

カヨコの大発明とbaghdad cafe'をみる

仕事を終えて(直帰)から日本橋まで出て、in→dependent theatre 1stで、カヨコの大発明『HDDD』とbaghdad cafe'『彼女って必要?』をみる。それぞれ三〇分ずつの短い芝居の二本立て。

きょう届いた古書

持田季未子『絵画の思考』(岩波書店)

今日も出かけるつもりだったが昼前に起きて昼飯を食ってのらくらしている。ようやく出かけようかと頸にネクタイを巻いたりするが、窓の外をみると雨も止んでいないので、けっきょく止して、パシフィカ・クァルテットのショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集…

きょう届いた古書

テリー・イーグルトン『美のイデオロギー』(訳・鈴木聡、藤巻明、新井潤美、後藤和彦。紀伊國屋書店)

仕事を終えると柚子から電話があって、三宮で待ち合わせて元町のほうへ向かって歩き始めるが「ムジカ」は珍しく早じまいで、元町駅前まで抜けて鯉川筋の脇を路地をうねうねしながら昇りながら、また三宮のほうへ歩いてゆき、けっきょく柚子が行ったことのな…

夜中に借りていたDVDを返しに行った以外は、ずっと家のなかにいて、ぽろぽろ本を読んだり書き物をしている。

ジャック・ランシエールへのインタビュを纏めた『平等の方法』を読み始める。きのうまで読んでいた本がヤクザたちの肉声がぱんぱんに詰まった『映画の奈落』だったので(高田宏治らと共に取材のため初めて川内弘と会った奈村協が、「とってもハンサムだし、…

仕事を終えてすぐ近くのミスタードーナツに入り、カフェオレをがぶ呑みしながら伊藤彰彦の『映画の奈落 北陸代理戦争事件』を一気に読む。松方弘樹の演じた川田のモデルとなった北陸ヤクザの親分川内弘が、数ヵ月後、自身が襲撃されて殺されるいきつけの喫茶…

きょう買った古書と届いた古書

高橋康也『S・ベケット』(研究社) 松田政男『日付のある映画論 松田政男のシネ・ダイアリー』(ブロンズ社) 『美術手帖:1973年8月号:体質診断・日本現代美術』(美術出版社) 岡村昭彦『南ヴェトナム戦争従軍記』(岩波新書)

木村太陽「55 Bethune Street,NYC」展をみる

昼過ぎまでぐてぐてと過ごして、柚子が昨晩つくってくれたカレーを食べ、柚子の蒲団の中で眠っている「しま」を撫でて、洗濯機を廻してから出かける。 アートコートギャラリーで、木村太陽「55 Bethune Street,NYC」展をみる。窪みと窃視をめぐって、そこか…

美術展に行くつもりだったが風呂に入ったり本棚から抜いた本を斜め読みしたりしているうちに、あっという間に夕方になる。休日こそ計画的にぱりっと動きたいと、いつも思うが、なかなか巧くゆかない。 柚子と晩御飯を食べてから、隣町の駅前の貸DVD屋に返却…

朝からまたショスタコーヴィチの《ヴィオラ・ソナタ》を、ぼーっと最後まで聴いている。 仕事を終えてからH氏、U君と駅前のファミレスで終電まで駄弁る。 毎月五万円まで、家のプリンタだとかコンビニのコピー機などで、勝手に刷って普通に使うことができる…

きょう届いた古書

フランシス・フクヤマ『人間の終わり』(訳・鈴木淑美。ダイヤモンド社)

パリでテロ。電車の中でツイッターをぼんやり眺めていると、糞みたいなポンチ絵を描いたんだから、こういう事態を招いたほうが悪いとでも云いだけな書き込みが幾つもリツイートされてきて、うんざりする。大人びた賢さとは冷笑であると信じ込んでいるらしい…