2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

きょう届いた古書

吉田秀和『オペラ・ノート』(白水社)

『ハチミツとクローバー』を観る

夜、柚子と借りてきた映画『ハチミツとクローバー』*1のDVDで観る。 イノセントな天才画家はぐちゃんを演じて、それをすっかり信じさせてしまう蒼井優の怖ろしいほどの演技(それを如何にも演技派ですッ!と演らないで、すっと演ってしまうところが怖ろしい…

きょう買った新刊と漫画

ダフネ・デュ・モーリア『レベッカ』(訳・芽野美ど里。新潮社) 高山しのぶ『ミスターモーニング』(第1巻。一迅社)

アメリカの戦争の起源。

元町のル・ビストロ*1で昼食。初めて入る店だったが、ひと皿ひと皿の量も多く、かなりしっかりとした味で、とても旨い。 内田義雄の『戦争指揮官リンカーン』を読了する。 ゲティスバーグの戦いとアトランタ炎上しか知らない私のような不勉強な歴史好きには…

ケネス・ブラナーは愛い奴だ!

試写でケネス・ブラナーの『魔笛』*1を観る。歌詞は英訳されているが、モーツァルトのオペラの全曲を映画にしている。するするとよく動きまわるキャメラに象徴的だが、舞台上演ではできない、映画でしかできないことをやろうと云う企みが随所に現われている。…

木曜の男たち

松岡農相が自殺。現役大臣の自殺は、終戦時の阿南惟幾陸相などの例はあるが、少なくとも戦後は初めてではないか? 事務所の若い衆が「自殺なんて嘘でしょ。殺されたんスよね?」と云う。 一九一一年にストルイピン首相が暗殺されたころには、ロマノフ王朝の…

きょう届いた新刊

リチャード・パワーズ『囚人のジレンマ』(訳・柴田元幸、前山佳朱彦。みすず書房)

今年は猛暑らしい

その先触れのように、やたらと暑い一日。 終日、「暑い暑い」と云いながら、家のなかに籠って日記を纏めたり、徹底的な掃除を始めた柚子の手伝いをしたりして過ごす。 KK嬢と、とても久しぶりに電話。しかし彼女は十代の頃からまるで話し方が変わらない。お…

きょう買ったCD

『江村哲二作品集 地平線のクオリア』(ALM RECORDS) 会場での先行発売。一曲目の「地平線のクオリア」を指揮するのは、大野和士である。

江村哲二×茂木健一郎

U君と大阪城公園駅の改札で待ち合わせて、いずみホール*1で開催される「トランスミュージック2007 江村哲二〜脳科学者・茂木健一郎を迎えて」*2を聴きに出掛ける。最前列。 冒頭の江村哲二と茂木健一郎の対談は、『音楽を「考える」』で話していたようなこと…

きょう届いた古書と買った新刊

淀川長治+蓮實重彦+山田宏一『映画となると話はどこからでも始まる』(勁文社) ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』(角川文庫。訳・河合祥一郎) シェイクスピアは福田恆存の訳でしか読まねぇと公言していた私だが、あんまり評価が高いので、浮気…

ケネス・ブラナーの『ハムレット』とオペラの演出。

夕方から出掛けて、柚子とインド料理を食べる。 四時間と云う上映時間に付き合うための時間をひねり出すのが難しく、気になっていたが敬遠していたケネス・ブラナーの『ハムレット』*1をようやく観る。さっさと観れば良かった。 この『ハムレット』は、シェ…

きょう買った新刊と届いた古書

円城塔『Self-Reference ENGINE』(早川書房) 「Jコレクション」なのに、青じゃなくて真っ黄色。期待して当然!? 吉田秀和『マネの肖像』(白水社)

きょう買った古書

黛敏郎『題名のない音楽会』(角川文庫)

大人気ない

送られてきた郵便物の宛名を見て、あんまり面白くて、死んでしまえと心底から笑う。 以前行っていた歯医者で詰めた奥の歯が、グミを食べていたらぽろりと外れた。 外れた場所を舌先でさぐり当て、ブロックを嵌め込むみたいに、欠片をもとの場所に被せ、指先…

やっぱり美女が好き

書き記すことのない一日。午前中から事務所に顔を出す。 ディータ・ヴォン・ティース*1の存在を知り、今更ながら讃嘆。ブラック・ダリアは生きていたのだ。小学四年生の頃の私に彼女のショウを見せてやりたい。こういうアメリカのセックスシンボルみたいなの…

バスに乗る

夕方から隣町へ出掛けてちょこちょこと用事を済ませたり済ませられなかったり。 ショスタコーヴィチの「第4番」を大きな音で聴きながら、メモのまま溜まっている一昨年からの日記の断片を整理してアップしたり、U君と電話で話したり、だらだらと過ごす。

きょう買った古書

中原昌也『名もなき孤児たちの墓』(新潮社) 荒俣宏『大博物学時代』(工作舎)

廃墟感覚の有無

磯光雄の初監督作である『電脳コイル』*1の第一話の録画を観る。近未来の、リアルとネット空間が完全に融合している世界なのだが、崩落する世界と廃墟の感覚が濃厚なのが好ましい*2。しかし、『となりのトトロ』が仮想敵なのかな、と、ふと思う。 大阪に出て…

きょう買った新刊

ビアトリス・コロミーナ『マスメディアとしての近代建築 アドルフ・ロースとル・コルビュジエ』(訳・松畑強。鹿島出版会) 『アーネスト・ダウスン作品集』(編訳・南條竹則。岩波文庫)

再び宝塚。

朝から『エリザベート』*1を見物に柚子と宝塚へ。 前回はどうしてもウィーン版と比べるとツメもエッジも甘すぎる演出への苛立ちが強く、舞台に入り込みきれずにいたように思う。 しかし、先日は些か迷いが垣間見えた白羽ゆりは、今日はめざましく、ものすご…

きょう買った中古CD

ショスタコーヴィチ『交響曲第4番』(指揮:チョン・ミュンフン、フィラデルフィア管弦楽団。DG)

きょう買った新刊

田中純『ミース・ファン・デル・ローエの戦場 その時代と建築をめぐって』(彰国社)

ふたりだけの同窓会。

事務所に顔を出してからツタヤに寄り、三宮で中古ヴィデオ屋やら中古レコード屋やら古本屋やらジュンク堂やらをぶらり。 夜、小学校の時の同級生で、舞台女優のTS嬢と元町駅近くの、さる有名な食堂で飲む。TS嬢と食事の卓を囲むのは、もう十数年ぶりか。同級…

建築本を読みたい時期なのだ。

瀧口範子の『行動主義 レム・コールハースドキュメント』を読了。2008年の完成を目指して北京に建設中のCCTV*1のコンペを制し、その実現に向けて動いていた2002年から2003年ごろのコールハースに密着したドキュメントと、コールハースと関わりの深い人びとへ…

きょう買った新刊

ジョン・バージャー『見るということ』(訳・笠原美智子。監修・飯沢耕太郎。ちくま学芸文庫)

老猫と「Dreaming Girl」

暖かかったからだろう、近所の老猫が久しぶりに庭に出ていた。飼い主のおばさんの話だと腎不全で今年が最後になるんじゃないかとのこと。しかし、食卓の上に出してあった佃煮を全部食べてしまう元気はまだあるそうだ。次の日、全部戻してしまったらしいが。 …

佐藤亜紀『ミノタウロス』を読め!

佐藤亜紀の『ミノタウロス』を読了してしまう。 舞台は20世紀の初頭、暴力と混沌でぐっちょんぐっちょんの内戦時のウクライナだが、其処へ自動車、複葉機、タチャンカ、装甲列車、機銃掃射、モーゼルC96やらルガーP08アーティラリィやらがずらずら出てくる、…

二周目の雪組『エリザベート』

朝から事務所に顔を出し、そのまま宝塚へ行き、並んで当日B席を購入。 昼飯を簡単に済ませ、『エリザベート』*1を観る。 ハリー・クプファーの充実した仕事を観たあとで、異同はあるにせよ同じミュージカルを観ると、どうしても比較せざるを得ない。そして、…

きょう買った古書

ロバート・ドニントン『オペラとその象徴 モンテヴェルディからヴァーグナーまでの舞台表現』(訳・佐竹淳、音楽之友社) 講談社版世界文学全集第81巻『ホフマンスタール/ムージル』 川村二郎訳の「アンドレアス」が収められている。以前、講談社文芸文庫で…