2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

望月京の「エテリック・ブルー」三部作を聴く

柚子と一緒に家を出て、私はいずみホールへ「トランスミュージック2008」*1を我らが堂山カンタービレの諸君と聴きに行く。 今回は望月京のエテリック・ブルー三部作(「4D」、「ワイズウォーター」「エテリック・ブループリント」)の演奏に、舞台照明家の岩…

きょう届いた古書

カトリーヌ・マラブー『わたしたちの脳をどうするか ニューロサイエンスとグローバル資本主義』(訳・森田光平、増田文一朗。春秋社) 岡倉一雄『父岡倉天心』(中央公論社) 今、空前の天心ブームなので(個人的に)。 福富太郎『絵を蒐める 私の推理画説』…

音を聴く、本が来る。

洗濯を済ませてから、MR君から頂戴したパーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィル管のベートーヴェンの『第四』、『第七』を聴く。愈々、彼らが奏でる音楽は本物だと確信する。『第三』は偶々よかったのではなく常に、よく弾み、よく歌い、音の作りの見通…

きょう買った古書

芥川也寸志『音楽の基礎』(岩波新書)

警察に出頭し、『ランボー 最後の戦場』を観る。

昼、警察から電話が掛かってくる。旧姓で、柚子の名前を告げる。何だろうと思っていると、定期券を拾得して、預かっているとのこと。会社の柚子に電話すると、改札に入るときには既になかったので、家に置き忘れてきたのかと思っていたとの由。駅前の自転車…

ベートーヴェンは新鮮だ。

ぐたぐたと夕方まで過ごす。雨。私がとてもくだらない人間でも、私の目と耳が開いている限り、藝術は決して私を払い除けない。 MR君から教えて貰って、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィル管がベートーヴェンの『英雄』を演奏するのをYouTubeで見る*…

きょう買った古書

川島武宜『日本人の法意識』(岩波新書) 幸田文『流れる、閾、勲章、姦声、紙』(新潮日本文学38) 『流れる』の書き出しに痺れた!

『女の中にいる他人』を観る。

昼過ぎ、成瀬巳喜男の『女の中にいる他人』を観る。ひとり成瀬祭は継続中である。舗道を歩いている小林桂樹の姿を斜め後ろからキャメラが追う。ふいに、小林が立ち止まり、こちらを振り返る。この冒頭がめちゃくちゃ恰好いい。昭和の、中流の上の家庭ノワー…

『夜はやさし』を読んでいる。

朝から学校。ようやく確認が身に付いてきた。。。 夕方、病院に行き、帰りに会社帰りの柚子とお茶を飲む。 『夜はやさし』をたらたらと読んでいるが、すごくいい。この「今」は、どんなに愉しくても下らなくても、やがて訪れる総ての終わりに続いていると云…

きょう買った新刊

F・スコット・フィッツジェラルド『夜はやさし』(訳・森慎一郎。集英社) クリストファー・プリーストの短篇集も片山杜秀の新刊も出ているのだが、これが出ているのを見つけて、買い求めぬわけにはいかない。ずっと読みたかった本なのだから*1。帰りの電車…

きょう買ったDVD

『エリザベート コレクターズ・エディション』

『ウィーン・ミュージカル・コンサート』

先日買った「日本の思想」の岡倉天心集を、何となくぱらぱらと読んでみたら、めちゃくちゃ面白い。吃驚するほど。ちょっと気合を入れて、今後きちんと読んでみようと決める。 柚子と梅田芸術劇場で、「ウィーン・ミュージカル・コンサート」*1を聴く。二階席…

ぼやぼやと。

朝、柚子に起こされて町内一斉清掃に参加して、拙宅の前の側溝の掃除をする。終わった途端に、雨。 祥月命日で坊主が来る。初めて来る坊主だったが、読経の際の抑揚のつけ方が妙に可笑しく、堪り兼ねた柚子は席を立ち、すっと台所に身を隠してしまう。私ひと…

きょう買った古書と届いた古書

レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』(訳・村上春樹、早川書房) グレース・エリオット『グレースと公爵』(訳。野崎歓。集英社文庫) この回想録を原作に使ったエリック・ロメールの映画は、封切りのときに観て、とても圧倒されたのだが、傑作…

『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』を観る。

朝から学校に。断続クラッチ。意外に巧くできた。帰りのバスの中で、初めて他の生徒と喋る。唇がつんとしている、眼鏡の女の子。学校のシステムの悪さと若い先生の悪口に終始。近所の古書店に寄り、帰宅する。 夕方、柚子から電話。会社を皆で早退けしたそう…

『パラノイドパーク』を観る。

学校に行き、そのまま実家に。祖母と少し話をする。散髪屋に行く。 夕方、シネカノン神戸でガス・ヴァン・サントの『パラノイドパーク』*1をようやく観る。1×1.33のスタンダードの画面が美しい。中世の若い修道僧みたいな主人公の相貌もよい。表面を滑り、躍…

『乱れる』を観る。

成瀬巳喜男の『乱れる』をDVDで観る。これは恐ろしい傑作だった。ライティング、美術など、すさまじく完成されている。 高峰秀子は画面のなかでその悪声でぶつくさ文句を云わねばならない。『女が階段を上る時』では、成るほど高峰秀子の声ではあるが、画面…

『女が階段を上る時』を観る。

成瀬巳喜男の『女が階段を上る時』をDVDで観る。ジョージ・シアリングみたいな黛敏郎の音楽がいい。黛は本当にいい作曲家だ。玉井正夫の撮影も中古智の美術も美しい。見応えはあるのだが、この映画は或る種の失敗作である気がしてならない。例えば、主人公が…

頭が重い。。。

終日、拙宅で本棚の整理。散髪に行こうとするが、時間も金もなかった。 ニコニコ動画で大島渚の『日本映画の百年』を初めて観て、眠る。

百円。

休日出勤していた柚子が、会社の近くの貸ヴィデオ屋の前で全品百円セールをやっていたとかで、ヴェンダースが山本耀司を撮った『都市とモードのヴィデオノート』、『フェリーニのローマ』、デイヴィッド・リンチのドキュメンタリなどをごっそり買ってきてく…

きょう届いた古書と買った新刊

スティーヴ・エリクソン『リープ・イヤー』(谷口真理。筑摩書房) 馬鹿みたいな値段を付けている古本屋もあるが、きわめて真っ当な値段で見つけたので購入。邦訳が出ているスティーヴ・エリクソンの本はこれで総て揃った。 大澤真幸『〈自由〉の条件』(講…

きょう買った新刊

増本浩子『1か月速習ドイツ語』(NHK出版) 時折、語学の基礎の本が欲しくなる。できるようになる見込みはないのだけれど、もちろんできるようになってムージルなんぞを原書で読みたいなぁなんてスケベ心もあるのだけれど、根っこには、まるで知らないことを…

本棚に本を。

朝から一階の廊下の脇に作った本棚に耐震用の突っかえ棒を取り付け、床との設置面にシートを貼り、いよいよ寝室の本を移してゆく。途中、洗濯と皿洗い。夕方、隣町まで出て、銀行から振込みを済ませ、病院に寄って薬を貰い、本屋に寄ってぶらぶら。DVDを借り…

きょう届いたCD

ベルント・アロイス・ツィンマーマン『軍人たち』(指揮:ミヒャエル・ギーレン。ケルン・ギュルンツィヒ管弦楽団。WERGO) 初演の際とほぼ同時の録音。まず、モノラル録音だが怖ろしくクリアで立体的なその音に驚く。ギーレンの指揮のもと、隅々にまで神経…

美に就いて

朝から学校。バス停でスクールバスを待つが、来ない。なかなかいい加減な学校なのだ。黙っていたら違約金を五千円徴収されるので、携帯から学校に電話を入れ、事情を説明し、キャンセル。次のコマ(きょうは二時間連続で予約していたのだ)から出席。久しぶ…

献本。

M君と東京まで出る。彼は今から学校なのだ。今度彼と会うまでに、直島に行ってみたいものだ。コンビニで飲み物と菓子パンを買い、七時発の高速バスに乗る。車中は、ひたすら眠る眠る眠る。 梅田に着き、本屋をぶらつき、頭がボーッとしたまま、夜、元町のス…

きょう買った古書

山田宏一『映画的なあまりに映画的な美女と犯罪』(ハヤカワ文庫)

批評雑誌『アラザル』参上!

「批評なんかいらないんじゃね?」と囁かれる現在に飛び蹴りを喰らわせる批評同人雑誌『アラザル』*1の登場です。 『アラザル』とは、批評家佐々木敦氏の主催したBRAINZ「批評家養成ギブス」卒業生17人による批評誌。各人の渾身の批評を展開! 今年は既に200…

きょう買った新刊

大谷能生『貧しい音楽』(月曜社) 出版された直後から本屋で見かけるたびにぱらぱらと捲っては棚に戻すことを繰り返してきた本なのだったが、ギブスで親しく話をするメンバーはほぼ全員、そしてカンタービレの諸氏も読んでいて、皆から肯定的な評価を耳にす…

きょう買ったCD

ルイジ・ノーノ『死の間近な時:Quando stanno morendo』(Stradivarius) オリヴィエ・メシアン『トゥーランガリラ交響曲』(指揮:ケント・ナガノ、ピアノ:ピエール=ローラン・エマール、オンド・マルトゥノ:ドミニク・キム、ベルリン・フィルハーモニ…