2016-01-01から1年間の記事一覧

夜九時過ぎに職場を出て帰路、少し疲れているのを感じる。三浦篤の『名画に隠された二重の謎』を読む。美術の本を読んでいるときが最近はいちばん愉しい。 いま、この瞬間、須田亜香里がテーブルに向かってエッセイの原稿を書いているカフェがあるというだけ…

朝の「まだ序盤です」というアナウンサーの声も空しく、数時間後にはトランプが勝っている。昼過ぎからきょうも仕事へ行く。

ユタカライナーのバス(2000円)で朝六時半の池袋着。寒い。ガストに入って朝飯。持ってきた宇佐美圭司の本を読んだり、途中まで(まだ序盤)の原稿のプリントアウトを読んで、裏返してもういちど論の筋を整理しながら練り直す。概ね満足。 東京メトロの24時…

昼すぎ、明日には返さねばならない借りてきたBDで、『ズートピア』をみる。とてもいい。冒頭の子供時代の回想のところ(血まみれのお芝居)からもう思わず涙ぐんでしまう。そのあと、ドゥニ・ヴィルヌーヴの『ボーダーライン』をみる。どんどん大きく拡がっ…

今夜は寒い。仕事を終えて駅へ向かうが電車が出たあと。ベンチに坐って次の電車を待つうちに眠くなる。眠る。目が醒めると電車が入ってきていて、扉が閉まる。次の電車を待つ。マフラーもしているが寒い。 ほんのすこし書き物を進める。夕食のあと、けっきょ…

昼前まで眠る。ずいぶん身体の調子はよくなったような気がする。 予定だったら須田亜香里の生誕祭に出かけているはずだった(同僚と休みを交換した)が外れたので宇佐美圭司の『絵画論』を読んだり書き物の続きをしたり、ブーレーズの《弦楽四重奏のための書…

きのうの夜チェックをするのが気後れして眠ってしまったが、やはりというか何と云うか須田生誕祭の一般枠も外れ。きょうはあかりんの誕生日で明日はSKEにめでたく選ばれた日なのだが、残念。 風呂に入りながら清水潔の『「南京事件」を調査せよ』を読み終え…

清水潔の『「南京事件」を調査せよ』を読み始め、柚子の作ってくれたカレーを食べる。 風邪はよくなったのだが咳だけが残る。職場で同僚と話していたら止まらなくなり心配されてしまう。そりゃそうだ。明日はまた病院へ行こう。

帰宅して、柚子が夕食を作ってくれるのを待ちながらメールをチェックすると、こちらは半年前から「あーーーーーーーよっしゃいくぞー」なのだがモバメ会員枠での生誕祭の選に洩れる。頸を捻りながら、しかしモバメで外れるのはいつものことと、そのまま一般…

昼から出かけて清荒神のベガホールで法貴彩子のピアノリサイタル。音の粒がきれいで尖っていて、それがかっちりとはまった配置で並べられてゆく、その流れのつくりかたがとても清冽で、爽快である。 一時間ほどのプログラム(しかも500円)で、セヴラックの…

昨夜は「真夜中にベランダで洗濯物を干す」と書いたが、書いてすぐに眠ってしまって、けっきょく洗濯物を干したのは今朝。 昼は職場から歩いて数分のところにあるマクドナルドで食べる。そのすぐ隣にファミリーマートがあるのを初めて知る。先にそちらに入っ…

柚子からメールできょうはできれば晩御飯を外で食べてきてほしいと連絡があったので、仕事帰りに駅前のインド料理屋で、ふたり分の夕食を買う。たぶん寿司屋だったらしい店のカウンターで、料理ができるのを待ちながら『マルセル・デュシャンとアメリカ』を…

朝は少し寝坊して新幹線で名古屋まで。ポートメッセなごやへ行き、SKE48の「《チキンLINE》(通常盤)全国大写真会」に参加する。12時に会場に着くが長蛇の列で駐車場をひたすら折れ曲がる。ようやく会場に入り、終了ぎりぎりで井田玲音名のレーンに並ぶ。 …

DVDでドゥニ・ヴィルヌーヴの『プリズナーズ』をみる。お見事。複雑さを増してゆく物語が、やがてするすると収縮してゆくさま(脚本はアーロン・グジコウスキ。記憶しておこうと思った)。『ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス』のチアリーダーであるマリア・…

『サンローラン』をみる。

ベルトラン・ボネロの『サンローラン』をDVDでみる。画面に今が何年かを伝える数字がばーんと出るタイミングとか書体の選び方から、いきなり絶妙で、すごくじぶん好みの映画だった。だらだらと長いのが、とてもいい。しかしそのだらだらした画面のなかにはみ…

山本君の個展に向けて制作した絵画を、大作やイーゼル画をふくめ、部屋の外の陽のあたる場所にどんどん出して、みせてもらう。とてもいい出来のものが多くて、満足する。 最寄の駅まで山本君に送ってもらい、川村記念美術館をめざす。きのうは逗子で、きょう…

朝、バスが東京駅に着くがやはり到着が遅れる。隣の席の青年がちょっと変で、もうたぶん十年以上高速バスを利用しているが、いちばん気持ち悪い奴だった。 そのまま逗子まで出て、海水浴客と一緒に満員のバスに乗って、神奈川県立近代美術館葉山館でブラザー…

『シン・ゴジラ』をみる

病院に行ってからハーバーランドで柚子と待ち合わせて、本篇開始前にぎりぎり滑り込んで庵野秀明の『シン・ゴジラ』をみる。よくできていて、好きな映画ではあるが、残念ながら私にとって特別な愛する映画ではなかった。たとえば、やはり岡本喜八が出ていた…

相模原の障害者施設で起きた幼稚で残忍なテロに対して、この「事件そのものよりも」、施設で働いているひとたちの給料の低さに驚いたと書いているひとが少なくないことに気づいて、ひどくうんざりする。驚きの感情が、あの事件そのものにまず向かうよりもカ…

《新・幕末純情伝》と《LOVERS》をみる。

先日柚子と演劇の話をしていてつかこうへいの話になり、柚子が、西岡徳馬が坂本龍馬をやった《幕末純情伝》が面白かった、玲奈さんならいいんじゃないかと云ったので、慌ててチケットをネットで探して譲って貰ったので、昼から出かけて梅田芸術劇場。つかこ…

ゲルハルト・リヒター《14 Panes of Glass for Toyoshima, dedicated to futility》をみる

はっと眼が醒める。まだ朝六時。慌てて風呂に入り、食堂で朝食を摂ってからチェックアウトして、八時発の船に乗って豊島。船で島に渡ることじだい初めてだったのではないか。三〇分ほどで着く。白い犬が桟橋に二頭、迎えに出ている。 花が咲いている小さな菜…

DVDでチャーリー・カウフマン&デューク・ジョンソン『アノマリサ』をみる。カウフマンの映画の主人公たちは、云わばずっと「嘔吐」し続けている。今回もひとりの中年男がいて、特別な女の声だけがそれを救ってくれるが、その効果も、たったひと晩だけである…

DVDでコーネル・ムンドルッツォの『ホワイト・ゴッド』をみる。押井守と藤原カムイの『犬狼伝説』の最後、夥しい犬たちが街路を疾駆する場面を、ブタペストを舞台に真剣にやったような映画。ちょっと変な映画なんだが犬たちはきれいだし、あらゆる画面にこれ…

石川美子の『ロラン・バルト』をするすると読み終える。薄くて軽くて敬意に充ちた、よい本だった。

とても暑い。十分ずつとか、細切れにみてきた『シテール島への船出』を見終える。アンゲロプロスの自画像でもあるのだろう映画作家のアレクサンドロス(彼の事務所には『旅芸人の記録』のポスターが貼ってある)は父と母の間で右往左往するだけで、彼らのこ…

朝ぼーっとした頭のまま、昨夜けっきょくあまりに眠くて投票できなかった分の投票券を打ち込み終えてから仕事に行く。 愚行権の祭、悪評高いAKB総選挙というものに、須田亜香里神推しなので、今回はどっぷり付き合ってみた。他にも好きなSKEメンはいるけれど…

「しま」をみていると、ときどきどうして彼女が私たちと同じ言葉ではなく「ニャア」とかしか云わないのか、それがとても不思議になることがある。これは猫である「しま」と私たちとの間に、しばしば会話が成り立っているゆえである。 柚子が買ってきてくれた…

久しぶりに大島渚の『忘れられた皇軍』を引っぱりだしてきてみたのだけれど、大島は本当に歌が好きだ。失われた「身体」を埋めようとするものとしての歌なのかもしれない。上半身だけがぶるぶると震え、下半身は踊らないミュージカル(坐した宴席での放吟と…

図書館に寄ってから、髪を切る。実家の近くの散髪屋でずっと髪を切っている。実家の近くを歩いていると、この場所にはあの店が入っている、こういう家があるなどと思い出すのだけれど、もうそこにはなくて、虚をつかれたようになってしまう。しかし私がここ…

『花咲く乙女たちのかげに』を引っぱりだしてきてつまみ食いをしている。